歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間&構成表(第46回・1995年その2)

演奏時間&構成表 2(第46回・1995年)

 演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。

曲順楽曲アーティスト演奏時間
構成
フル再生時間
構成
15(紅8)
紅前半8
二人は恋人森高千里3分9秒
2コーラス
4分25秒
2コーラス+サビ
16(白8)
白前半8
胸さわぎ ’96SMAP4分33秒
3曲
がんばりましょう0分39秒
サビ
3分47秒
2コーラス半
俺たちに明日はある1分23秒
1コーラス
4分16秒
2コーラス半
どんないいこと2分5秒
冒頭+1コーラス
4分22秒
冒頭+2コーラス+サビ
17(紅9)
紅前半9
TOMORROW岡本真夜3分31秒
冒頭+2コーラス+サビ
4分47秒
冒頭+2コーラス+サビ2
18(白9)
白前半9
ラブリー小沢健二3分46秒
1コーラス半+ラスト
7分21秒
2コーラス半+ラスト
19(紅10)
紅前半10
石嶺聡子2分56秒
2コーラス
4分42秒
3コーラス
20(白10)
白前半10
精霊流しさだまさし4分51秒
2コーラス
4分48秒
2コーラス(原曲)
21(白11)
白後半1
WOW WAR TONIGHT
~時には起こせよムーヴメント~
H jungle with t5分7秒
4コーラス
5分56秒
4コーラス半
22(紅11)
紅後半1
LOVE LOVE LOVE
~紅白バージョン~
Dreams
Come True
6分52秒
3曲
LOVE LOVE LOVE 3分26秒
1コーラス+ラスト
3分24秒
1コーラス+ラスト
ROMANCE3分5秒
2コーラス
4分13秒
2コーラス半
恋の罠しかけましょ0分21秒
サビ
3分45秒
冒頭+2コーラス半
23(白12)
白後半2
米米CLUBヒット・メドレー
~DYNAMITE DIGEST SHOW~
米米CLUB5分28秒
10曲
JUST MY FRIEND0分43秒
イントロ+サビ
4分51秒
2コーラス半
sure danse0分19秒
イントロ+サビ
3分44秒
2コーラス半
I・CAN・BE0分21秒
イントロ+サビ
3分51秒
2コーラス半
愛はふしぎさ0分24秒
イントロ+1フレーズ
4分59秒
冒頭+2コーラス半+サビ2
ア・ブラ・カダ・ブラ0分22秒
サビ
5分42秒
冒頭+2コーラス半+サビ2
浪漫飛行0分18秒
イントロ+歌い出し
4分10秒
2コーラス半+サビ
KOME KOME WAR0分20秒
イントロ+サビ
4分29秒
3コーラス半
君がいるだけで0分17秒
サビ
4分39秒
冒頭+2コーラス半
ワンダブルSUNでぃ0分38秒
イントロ+Cメロ+サビ
3分34秒
冒頭+2コーラス半
Shake Hip!1分41秒
1コーラス+ラスト
3分53秒
2コーラス半
24(紅12)
紅後半2
松田聖子ヒット・メドレー
~SEIKO Chan to La La La~
松田聖子
5分32秒
3曲
青い珊瑚礁0分45秒
イントロ~冒頭
3分42秒
冒頭+2コーラス
時間の国のアリス1分11秒
イントロ~サビ
4分44秒
2コーラス半
素敵にOnce Again3分15秒
1コーラス半
4分52秒
2コーラス半

各ステージ・補足

 紅組8番手・森高千里は「二人は恋人」を2コーラス。かわいらしいキッズダンサーがバックでステージを盛り上げます。1番と2番の歌唱と言いたいところですが、2番サビ歌詞は前半まで。後半はそのままラストサビ後半の歌詞に飛ぶ構成となっています。

 SMAPは紅白で初となるメドレー、3曲披露。冒頭のアクションシーン25秒を経て、前回も歌った「がんばりましょう」イントロ~1番サビ→「俺たちに明日はある」イントロ~1番→「どんないいこと」冒頭(コーラス部カット)~1番AメロBメロ~ラストサビという構成でした。タイトルの「胸さわぎ ’96」は翌年の新曲「胸さわぎを頼むよ」からとったものだと推測されます。翌年5月に森且行が脱退するので、6人での紅白はこれが最後でした。

 岡本真夜はデビュー曲ながら大ヒットとなった「TOMORROW」をテレビ初披露。紅白歌合戦が初めてのテレビ出演になったのは、海外のアーティストを除くとおそらく過去にない事例です。イントロの一部とアウトロの最終音および2番サビ~間奏がカット、逆に言うとそれ以外はカット無しで比較的フルコーラスに近い形。

 小沢健二も初出場、この年はほぼ1年中新曲を発表していました。紅白で披露した曲は前年11月リリースの「ラブリー」、長い曲なので2番はまるまるカットです。とは言え1番から移行した3番サビ以降はしっかり残存、元々が長い曲なので演奏時間もそこそこの長さになっています。

 石嶺聡子は『NHK新人歌謡コンテスト』優勝に伴う紅白出場、曲は映画『ひめゆりの塔』主題歌で話題になった喜納昌吉のカバー「花」でした。1番と3番の2コーラス、サビの繰り返しはカット。「花」が国民的名曲として誰もが知られるようになったのは、彼女のヒットによる部分が大きいのではないかと感じます。

 さだまさしが前半大トリとして歌う「精霊流し」は、グレープ時代のオリジナル4分48秒・『帰郷』収録セルフカバー5分47秒となっています。2コーラスフルでの披露ですが、間奏は完全カット。ただテンポは音源よりもゆっくり、演奏時間はグレープ時代の原曲より長くなりました。

 後半第2部・トップバッターはH jungle with t「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~」。200万枚以上のCDセールスを記録、お笑い出身としては過去に前例が無いほど注目されたステージでした。小室哲哉だけでなく、紅組からtrfDJ KOOも演奏に参加。さらに白組の若手有志がダンサーに混じって一緒に踊っています。しまいにはゲイシャガールズに扮した松本人志もサプライズ出演、年越しのスポーツ紙をおおいに賑わせました。ステージは4コーラス歌った後に、松本さんの台詞をバックにしたタイトル連呼に突入。惜しくもフルでは無かったものの、演奏時間は堂々の5分台を記録しています。

 Dreams Come Trueはこの年もメドレー、「LOVE LOVE LOVE」を中心に「ROMANCE」も披露、さらにはFUNK THE PEANUTSとして発表した「恋の罠しかけましょ」のサービスもありました。構成は「LOVE LOVE LOVE」フルコーラス(ラスト繰り返し1回のみ、直前の間奏カット)→「ROMANCE」2コーラス→「恋の罠しかけましょ」サビ→「ROMANCE」サビ→「LOVE LOVE LOVE」ラスト(演奏は「ROMANCE」ベース)。「ROMANCE」の間奏が「恋の罠しかけましょ」に変化する形で、実質的にはほぼ2曲フルコーラス披露のステージでした。後半は「ROMANCE」をベースに別の曲を歌うマッシュアップ仕様、これもまた過去の紅白で見たことのないパターンです。ドリカムの革命的な偉大さがよく分かるステージでした。

 米米CLUBは前代未聞、新曲から過去曲まで10曲をダイジェスト形式のメドレーとして披露します。構成は「JUST MY FRIEND」イントロ~サビ(1番の歌詞・節はラストサビ1回目)→「sure danse」イントロ~サビ→「I・CAN・BE」イントロ~サビ→「愛はふしぎさ」イントロ~サビ→「ア・ブラ・カダ・ブラ」サビ~タイトル連呼→「浪漫飛行」イントロ~歌い出し2小節一部改変→「KOME KOME WAR」イントロ~サビ(タイトル連呼部分)→「君がいるだけで」サビ→「ワンダブルSUNでぃ」イントロ~Cメロ~サビ→「Shake Hip!」イントロ~1コーラス~ラスト。(ステージレビュー→紅白歌合戦・米米CLUBの軌跡

 松田聖子もヒットメドレー。宙吊りのオープンカーに乗るオープニングを経て「青い珊瑚礁」歌い出し→「時間の国のアリス」イントロ一部~ラストサビ→「素敵にOnce Again」イントロ~1番~3番Bメロ以降の構成、基本的にはこの年リリースの「素敵にOnce Again」がメインでした。この年の第2部は冒頭4ステージでなんと26分経過、非常に贅沢な時間の使い方をしています。

 

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