歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間&構成表(第53回・2002年その3)

演奏時間&構成表 3(第53回・2002年)

 演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。

曲順楽曲アーティスト演奏時間
構成
フル再生時間
構成
28(白14)
白後半1
きよしのズンドコ節氷川きよし3分1秒
2コーラス
3分41秒
3コーラス
29(紅14)
紅後半1
亜麻色の髪の乙女島谷ひとみ3分0秒
冒頭+1コーラス
4分4秒
冒頭+1コーラス半
30(白15)
白後半2
Mugenポルノグラフィティ2分55秒
1コーラス+サビ2
4分14秒
2コーラス+サビ2
31(紅15)
紅後半2
Voyage浜崎あゆみ3分27秒
冒頭+1コーラス+サビ
5分6秒
冒頭+2コーラス+サビ
32(白16)
白後半3
星屑の街ゴスペラーズ2分53秒
1コーラス+サビ
4分45秒
2コーラス+サビ
33(紅16)
紅後半3
涙そうそう夏川りみ3分6秒
2コーラス
4分18秒
2コーラス半
34(白17)
白後半4
島唄アルフレド・カセーロ
THE BOOM
4分5秒
1コーラス半
4分52秒
2コーラス半
35(紅17)
紅後半4
UNSPEAKABLEEvery Little Thing2分56秒
1コーラス半
4分22秒
2コーラス半
36(企2)歌で遊ぼう!
紅白Ring Show
和田アキ子
中居正広
8分12秒0分55秒
2コーラス
静かな湖畔
ワルツバージョン
鈴木慶江
細川たかし
静かな湖畔
ラップバージョン
木村拓哉
天童よしみ 
静かな湖畔
演歌バージョン
森 進一
安倍なつみ 

各ステージ・補足

 後半トップバッター、放送再開後すぐの演奏は氷川きよしが歌う「きよしのズンドコ節」。1番と3番の2コーラスですが、間にOBAジェンヌとパパイヤ鈴木とおやじダンサーズによる謎のリミックスが入りました。演歌では大変珍しいアレンジです。

 島谷ひとみはヴィレッジ・シンガーズの名曲カバーで大ヒットした「亜麻色の髪の乙女」をパフォーマンス。原曲とは大きく異なるアレンジも話題になりました。ウクレレの音のみで限りなくアカペラに近い冒頭と、後半で転調する1コーラスの歌唱。かなり短く聴こえる印象もありますが、他の歌番組でも概ね同様の構成です。

 前年欠場のポルノグラフィティは日韓共同開催のFIFAワールドカップ中継テーマソング「Mugen」を、THE THRILLと一緒にパフォーマンス。1番+繰り返しありのラストサビ、非常にパワフルなステージでした。なおラストサビの1回目は本来の1番繰り返しではなく、2番の歌詞を歌っています。

 浜崎あゆみはバラードの代表曲「Voyage」を歌唱、前年に続いて非常に大きな直径のスカートです。他番組と同様のTVサイズですが、演奏時間は他のJ-POP勢より長め。この頃になると他局の大型歌番組ではトリ常連、紅白は隣の会場でカウントダウンライブ同日開催のため第58回までは原則21時台後半の出演でした。

 ゴスペラーズは前回に続いて完全アカペラステージ、曲はこの年11月リリースの「星屑の街」。イントロのハーモニー若干短縮で1コーラス+ラストの構成、歌唱パートは全員それぞれのメンバーソロが綺麗に分かれていました。(ステージレビュー→紅白歌合戦・ゴスペラーズの軌跡

 夏川りみは前年からのロングセラー「涙そうそう」を三線・ギター演奏のアレンジで披露。歌詞も1番標準語・2番ウチナーグチでラストの一節が標準語、全体的にシングルと大きく異なるアレンジでした。

 9年ぶりに紅白で歌う「島唄」はTHE BOOMとアルゼンチンのコメディアンであるアルフレド・カセーロの共演。アルゼンチンでのカバーが現地で大ヒットして、日本でも「島唄 Shima Uta」としてあらためてシングル発売されました。冒頭ジェット音のSEはカセーロ盤に収録、構成は9年前の2コーラスと異なる1コーラス半。歌詞は全て標準語です。ただ完全生バンド演奏は歌以外も全てが聴きどころで、テンポが速くなるラストのラララはまさしく圧巻でした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・バンド出場歌手の歴史

 Every Little Thingは6年連続出場ですが、後半の時間帯で歌うのは意外にもこの年が初でした。曲は2週間前にリリースされたばかりのバラード「UNSPEAKABLE」。1コーラス半じっくり聴かせるステージでした。」(ステージレビュー→紅白歌合戦・Every Little Thingの軌跡

 前回の少年少女聖歌隊からヒントを得たのでしょうか、この年は「静かな湖畔」を様々なアレンジで輪唱してもらうお遊びコーナーが作られました。ジャンルが変わるとなかなか対応できない歌手も多かった模様で、審査員席や観客席の笑いも多め。そのため翌年も紅白では珍しくコーナー継続となりました。

 

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