演奏時間&構成表 3(第55回・2004年)
演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。
曲順 | 楽曲 | アーティスト | 演奏時間 構成 | フル再生時間 構成 |
28(紅14) 紅後半1 | Jupiter | 平原綾香 | 2分56秒 冒頭+1コーラス | 6分1秒 冒頭+2コーラス |
29(白14) 白後半1 | 黄昏ロマンス | ポルノグラフィティ | 3分2秒 1コーラス+サビ | 4分59秒 2コーラス+サビ |
30(紅15) 紅後半2 | さくらんぼ | 大塚 愛 | 2分22秒 1コーラス+サビ2 | 3分54秒 2コーラス+サビ3 |
31(白15) 白後半2 | 白の吐息 | CHEMISTRY | 3分15秒 1コーラス半 | 5分52秒 2コーラス半 |
32(紅16) 紅後半3 | Heaven 2004 | イ・ジョンヒョン | 3分6秒 2曲 | |
Heaven | 1分21秒 1コーラス | 4分21秒 2コーラス | ||
ワ -come on- | 1分45秒 1コーラス | 4分7秒 2コーラス | ||
33(白16) 白後半3 | 最初から今まで | Ryu | 2分48秒 1コーラス半 | 4分30秒 2コーラス半 |
34(企2) | 紅あげ白あげ 紅白ハタ合戦 | 出場歌手全員 | 6分58秒 | |
ハイサイおじさん | 夏川りみ | 0分24秒 1コーラス | 3分23秒 5コーラス | |
フニクリ・フニクラ | 布施 明 | 0分20秒 サビ | 2分37秒 2コーラス | |
LOVEマシーン | 矢口真里 飯田圭織 | 0分22秒 サビ | 5分1秒 2コーラス+サビ2 | |
きよしのズンドコ節 | 氷川きよし | 0分27秒 0.5コーラス | 3分41秒 3コーラス | |
35(紅17) 紅後半4 | やさしいキスをして | DREAMS COME TRUE | 3分43秒 1コーラス | 3分44秒 1コーラス |
36(白17) 白後半4 | 君に逢いたくて | Gackt | 3分14秒 1コーラス半 | 5分37秒 冒頭+2コーラス半 |
37(紅18) 紅後半5 | Moments | 浜崎あゆみ | 3分39秒 1コーラス半 | 5分29秒 2コーラス半 |
38(白18) 白後半5 | ミモザ | ゴスペラーズ | 2分37秒 1コーラス半 | 4分56秒 2コーラス半+サビ |
各ステージ・補足
この時期の後半はアカペラでのスタートが定着していました。この年も初出場の平原綾香が歌い出しで演奏無し。冒頭の途中から演奏が加わる形になっています。曲はもちろん「Jupiter」。ただ最初のパートだけで1分以上かかるため、その後は1番Aメロ→Bメロを経て一気にラストのフレーズまでワープ。3分近い演奏時間ですが、感覚的には2分あるかないかくらいの状態です。
ポルノグラフィティは2年ぶりの紅白出場。この年のヒット曲は「シスター」、出場していない年は「アゲハ蝶」「メリッサ」「愛が呼ぶほうへ」という代表曲が並んでいますが、この年の紅白で歌ったのはやや地味な準バラード「黄昏ロマンス」。サポートはバンドだけでなく、弦楽器隊や吹奏楽器隊も参加しています。ごくごくノーマルに1コーラス半、後年に多くなる間奏でのパフォーマンスもまだありませんでした。
大塚愛は「さくらんぼ」で初出場、サポートにバンドメンバーが参加するステージです。明らかに音を鳴らしていませんが、一応ホーン隊も3人参加していました。冒頭エフェクトも含む1コーラス+サビ2回。”もう1回!”など聴きどころはしっかり抑えていますが、演奏時間は意外なくらいの短さでした。
CHEMISTRYは真っ白な衣装で12月にリリースされたばかりの新曲「白の吐息」。聴かせるステージです。Cメロを含む1コーラス半、イントロ・アウトロはかなり短め。楽曲構成そのものがこれ以上カット出来ないという内容でした。
NHKでも放送されたドラマ『美しき日々』にも出演していたイ・ジョンヒョンは、日本語版の挿入歌「Heaven」がリリースされたばかり。韓国ドラマが日本で一般的になったのはこの年からですが、当然まさかの紅白出場でした。早替えありの2曲メドレーは相当な厚遇ですが、小さなマイクを小指にはめて歌い踊るパフォーマンスは目を瞠るものがありました。K-POPはまだBoAや東方神起が日本オリジナル曲で…という段階でしたが、いずれ日本の音楽シーンを席巻すると予感させるには十分過ぎる内容です。歌は「Heaven」がAメロ後半+サビ前半、「ワ -come on-」がAメロ後半+Bメロ+サビ+ラップ。「ワ -come on-」は原曲自体がラップで終わるというやや珍しい構成でした。
韓流ドラマの人気が日本で定着したきっかけは『冬のソナタ』、NHKでの放送からブームになりました。Ryuが歌う主題歌「最初から今まで」も大ヒット、日本語詞も著名ですがここではあえて全編韓国語で歌います。倉本裕基演奏のピアノ、後ろのモニターはもちろん冬ソナの名場面集。1コーラス半の歌唱です。
前年まで2年連続の紅白Ring Showの流れを汲むコーナーとして設けられたのは、歌に合わせて旗揚げをしてもらう紅白ハタ合戦。一応コーナーにかけた時間は前年より1分短めですが、21世紀とは思えないアナクロな内容は出演者からも不満が挙がるほどでした。
コーナー明けのステージは7年ぶりの出場、ドラマ主題歌で大ヒットしたDREAMS COME TRUE「やさしいキスをして」の生演奏でした。元々が短い曲なのでステージも1990年代の一時期より少し短めですが、構成は堂々の完全フルコーラス。フェイドアウトで終わるラストはライブテイクの締め、新年のメッセージを即興で歌う豪華さでした。
Gacktは2年連続2階席ステージでバラードを歌唱。この年はギターをサポートメンバーに弾いてもらう「君に逢いたくて」でした。冒頭サビがカットされるというテレビでは珍しい構成、1コーラス半のステージです。
浜崎あゆみは前年までバラードが続いていましたが、この年はヘッドセットマイク装着・振付に早替えありでダンサー多数参加。演出に全フリした内容でした。楽曲も「CAROLS」ではなく「Moments」を1コーラス半、終盤はサビ3回+Aメロの歌詞全てを歌い切ってます。
ゴスペラーズは「ミモザ」、4回目の出場にして初の演奏ありステージでした。1コーラス半ですがCメロ後のサビは1回のみ、そのため直前の3ステージと比べてやや短い結果になっています。(ステージレビュー→紅白歌合戦・ゴスペラーズの軌跡)
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