歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間＆構成表（第63回・2012年その5）

演奏時間＆構成表 5（第63回・2012年）

　演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。

各ステージ・補足

　EXILEは復興支援ソングとして発表された「Rising Sun」を2年連続歌唱。Cメロ含めた1コーラス半構成、演奏時間も前回と全く同じです。（本編レビュー）

　YUKIはソロデビュー10周年、10年前に2ndシングルとして発表された「プリズム」。原曲とは異なるピアノ演奏のみの編曲でした。Cメロ含めた1コーラス半構成。ラストサビ直前の台詞もオリジナルです。（本編レビュー）

　福山雅治は市川猿之助・市川中車の口上に1分55秒、福山さんによる「龍馬伝」メインテーマの演奏と2人の宙吊りパフォーマンスに1分9秒。かなりの時間・費用をかけていますが、演者2人の不祥事で今後ほぼ取り上げられなくなりそうなのは大変残念なことです。歌は「Beautiful life」を1コーラス半、1回目サビから2番に入る構成でした。なお「龍馬伝」のギターソロは曲名テロップ無し、ここではステージ演奏時間として取り扱わないものとします。（本編レビュー）

　プリンセス・プリンセスは1年限りの再結成、1989年に大ヒットしながら紅白で歌っていない「Diamonds」をフルコーラス。フェイドアウトの締めがライブ仕様になった部分以外は、間奏含めて完全カット無しでした。（本編レビュー）

　石川さゆりの「天城越え」はイントロ前に和楽器の前置きが数秒ありましたが、ここ2回と比べると短め。もっとも3分33秒ほどの演奏時間だった第53回や第56回よりは長めです。2コーラス構成はいつも通りでした。（本編レビュー）

　北島三郎は「風雪ながれ旅」、21世紀になってから4回目の歌唱です。1番・3番の2コーラスと、尋常ではない量の紙吹雪は過去回と同様。演奏時間は第61回より短め、第54回・第56回より長めでした。（本編レビュー）

　いきものがかりはロンドン五輪NHKテーマソング「風が吹いている」で紅組トリ、新しい時代を象徴する人選でした。冒頭サビ前や1番Aメロ直前の間奏が一部カット、1番Bメロからラストサビに飛びます。普通の曲なら2分台前半になりそうな構成ですが、極めて長い原曲は冒頭＋1コーラスで3分半近く経過。以降は”La La La…”の繰り返し、ここは原曲通りの長さで終了。4分34秒の演奏時間は、過去のトリと比べても全く遜色ないどころかむしろ長めです。（本編レビュー）

　SMAPは「Moment」を1コーラス、サビ後ラストに飛んでから「さかさまの空」に入ります。1コーラス半、同じメロディーを4回繰り返すラストサビは1回目＋2回目前半＋4回目後半の歌詞構成でした。（本編レビュー）

第63回（2012年）・まとめ

演奏時間ランキング（企画コーナーは除外）

　4分以上のステージ6組は前年より1つ減ですが、福山雅治は5分0秒という解釈も可能な内容です。2分20秒に満たないステージが前半で連発、前半の全ステージ平均は2分28秒（26秒減少）というかなりの減少幅になりました。後半の平均は3分29秒（7秒増加）、全50ステージの平均は3分2秒（8秒減少）。なお特別出演2ステージを含めると、平均は3分6秒となります。

複数曲歌唱のステージ

　特別企画含めた複数曲歌唱は10組で2組増加。そのうち4組が初出場・初出演でした。概ねいつも通りのメンバーですが、浜崎あゆみは初のメドレーです。

NHKホール以外のステージ

　アフリカからの中継はこの回が初めてかつ唯一。また歌謡曲系のステージが中継になるのもこの回が初でした。

過去曲/カバー曲のステージ（新曲が含まれるメドレー除外）

　50ステージ中過去曲オンリーは16。新鮮な演出が目立った割に、前回より2増えています。関ジャニ∞、YUI、美輪明宏、YUKI、プリンセス・プリンセスと初出場の過去曲が5組あったのが大変特徴的でした。

フルコーラス歌唱（間奏・アウトロ・フェイドアウトは除く）

　フルコーラスは8から6に減少。「嵐を呼ぶ男」は微妙ですが台詞が本人パートでないということで、一応リストに加えました。2012年の楽曲でフルコーラスは特別出演の矢沢永吉のみ、両組の出演者でその年発表の曲フルコーラスが無かったのは第53回以来10年ぶりです。