第74回(2023年)NHK紅白歌合戦~その9~

白22(全体52):福山雅治(15年連続16回目)

・1990年デビュー 第44回(1993年)初出場
・1969年2月6日生 長崎県長崎市出身
・タイトル:「「HELLO ~想望」紅白スペシャルメドレー」
 楽曲1:「HELLO」(1995/2/6 シングル)…4年ぶり3回目
 楽曲2:「想望」(2023/12/4 配信)
  詞・曲:福山雅治
  Key:井上 鑑 Dr:山木秀夫 Ba:高水健司 Gt:今 剛 Gt:小倉博和 Str:金原千恵子Strings Sax:山本拓夫 Tb:西村浩二 Tb:村田陽一
・歌唱前テロップ:大ヒット曲「HELLO」、平和への想いを込めた「想望」
・歌唱中テロップ1:音楽でつながり 心を一つに
・歌唱中テロップ2:平和への想いを込め
・演奏時間:5分39秒

 「アイドル」の余韻が醒めやらぬ状況で、一旦ひと呼吸。秋田市の太平山三吉神社と岡山市の龍泉寺から生中継、浜辺さんが現況を伝えます。年越しまで1時間を切り、少しずつ参拝客が増え始めている様子です。「来年こそは穏やかで、平和な日々が続きますように。そんな祈りを込めた鐘の音です」と伝えましたが…。

 白組トリは福山さん。話をうかがいます。「HELLO」と平和への祈りを込めた「想望」を歌うにあたって、「当たり前のように明日というものはやって来ますが、日々繰り返される日常、その日常とは丁寧に守っていいかなければいとも簡単に壊れてしまうものなんだなと感じた2023年でした。1年の終わりに日常の延長線上にある平和の尊さを、紅白というこのライブで表現できればと思ってます」と抱負を述べます。審査員コメントはドラマで共演経験のある、同事務所の後輩・吉高由里子「1年の締めくくりで、福山さんの優しい歌声と歌詞で、聴いている皆さんを2024年に連れてってくれると思います」とコメントします。

 紅白では一応3回目の歌唱となる「HELLO」ですが、NHKホールで歌われるのは初めてです。4年連続の白組トリですがアップテンポの曲は今回が初めて、明るいメロディーは生演奏も相まって大迫力です。1コーラス歌った所でフィナーレは「想望」、美しい音色と歌声でしっとり締めます。5分39秒の演奏時間は、この4年間でもっとも長いステージでした。曲が終わる頃には出場歌手が舞台袖に集合、マイクオフですが「ブラボー!」大泉洋が叫んでいます。

ウラトーク

 残りあと2組、放送終了まであと25分ほど。あっという間の言葉が次々に飛びます。そんな中で平子さん、「しかしさ…、続けるもんだね。見てこの並び」「みんなでグスングスン言いながらね、辞めようかどうかって言いながらね、やってきたもんね」「そしたら紅白で出会えるんすね」「訳わかんないよね。無限大のバックヤードでスベリましたみたいな話したのにさ」。浅草での応援は会場はともかく本人たちは「(平子)ああいうのって縁起物じゃん」「(吉村)すんごい楽しかった」、ただ現地はかなり盛り上がっていたらしいです。

 間もなくエンディング、菅さんも映り込んで来たらという話になります。「(平子)エレキギター持ってたらそれっぽいから」「寺尾さんのバンドメンバーか」。吉村さんはミッキーとミニーに振った流れで鈴木雅之に間違って手を振ってしまったという話も。とりあえずゲスト陣と菅さんはホールに移動します。

 「正直もう1回家帰って頭から見ないと、全然見てないっすよ俺ら」「Adoちゃんも出てたから。ムチャクチャ見たかったよ俺!」。Adoさんの時にいたのは大泉洋、そりゃ見れないという…。この仕事については「最高でした」「現実に戻るのが怖いというかねぇ」。1年間はこの仕事で締められて良い年だったと話しています。福山さんについては昔から変わらないことに驚き。

 鈴木アナがここでけん玉に挑戦。2回やってみますが、失敗。「いや尾形さんこれやってたんだ凄いですね。これは無理ですよ」と感想を残します。一方向井さんは1回で成功。ただ「あそこに立ったら無理だわ。無理無理」との結論でした。

 

紅22(全体53):MISIA(6年連続8回目)

・1998年デビュー 第63回(2012年)初出場
・1978年7月7日生 長崎県対馬市出身
・タイトル:「紅白スペシャル2023」
 楽曲1:「愛をありがとう」(2023/9/1 配信)
  詞:MISIA 曲:Jhen F / Wei Yi
 楽曲2:「傷だらけの王者」(2023/9/1 配信)
  詞・曲:MISIA
 楽曲3:「アイノカタチ」(2018/8/22 シングル)…3年ぶり4回目
  詞・曲:GReeeeN
  Key:大林孟司 Dr:菅野知明 Gt:石成正人 Ba:種子田健 Cho:TIGER Cho:渡辺磨裕美 Cho:陽南乃 Tp:村田千紘 Tp:高杉和正 Sax:鈴木明男 Tb:加藤真弘 1st Vn:弦一徹 1st Vn:カメルーン真希 2nd Vn:森 琢哉 2nd Vn:藤田クリスチーナ Va:三木章子 Va:梶谷裕子 Vc:内田麒麟 Vc:福井 綾 DQ:hossy DQ:Rachel D’Amour
・歌唱前テロップ:2023年 平和への祈りを込めて
・歌唱中テロップ:25周年 すべての人に感謝を込めて
・演奏時間:5分39秒

 ここまでの紅白歌合戦を寺島しのぶにコメントしてもらいます。「あっという間で、さっきから歌の素晴らしさがひしひしと伝わってきて、みんながこうやって歌えば境目なんてなくなって、色んな諍いもなくなって、平和な世の中が来るんじゃないかなって、皆さんの歌を聴いてしみじみとしてしまいました。2024年も世界が平和になるように、MISIAさんの歌で平和を祈りたいと思います」。もう1人は堺雅人「こんな良い席で皆さんの振動を浴びて肉体を見て、本当に幸せです」「ボーダレスなんですね。紅か白かどっちにすればいいのか本当に分からなくなってきた!」と興奮醒めやらぬ様子です。

 大トリの準備に時間がかかるため、「2023年を振り返って」のVTRが一旦挿入されます。コロナ禍が過ぎた日常・著名人の活躍・物価高・多かった音楽界の訃報・終わらない戦争…。「日常が戻りつつ今、一歩ずつ前へ」のナレーションで締めくくられました。

 最後の曲紹介の前に有吉さんが一旦まとめます。「わたくし初めての紅白で司会をやってみましたけども、偉大な先輩方を背中を追いかけてやってみましたけども、まだまだ遠いなと反省することばっかりでしたけども。少しずつまたゆっくり頑張っていきたいと思います!」。その後の段取りは3人が担当。「紅白歌合戦、最後に歌って頂くのはMISIAさんです。日本を代表する影絵作家・藤城清治さんが平和への祈りを込め描いた作品を紅白のためだけに映像化。その映像とともにスペシャルメドレーを披露して頂きます」「さらに来年の干支に因んだ演出も、とにかく凄いことになっています」「第74回NHK紅白歌合戦、歌い納めです!MISIAさんで、紅白スペシャル2023!」

 ステージはイントロ無しで、まずは2023年リリースの「愛をありがとう」からスタート。前回の紅白はウサギをテーマにしたダンサーと置物が用意されましたが、今回もまた来年の干支・竜の大きな置物が後ろ正面に鎮座しています。バラードを感情豊かに1節歌った所で、Rockon Special Clubの面々が「傷だらけの王者」を演奏開始。6人中4人が男闘呼組のメンバー、彼らの紅白出演は34年ぶりです。MISIAさんは竜のオブジェの上に移動して歌唱、2匹のかわいらしい猫っぽいダンサーがかわいらしく良いアクセントになっています。

 最後は紅白4回目となる「アイノカタチ」、フィナーレにこれ以上無いほど相応しい楽曲です。途中でクレジットされたバンドメンバーは21名、これは歴代の紅白歌合戦で最も多い人数です。歌唱力は言うまでもなく日本最高クラスですが、それ以上に彼女の歌で世界を平和にしようという想いが大トリに相応しいステージを作り上げる要因になっていることを再確認できました。紅組トリは5年連続、大トリも3回目になりますでそろそろ別の人に…とも考えたい所ですが、これだけのクオリティーを見せられるとやはりこの人以外あり得ないという結論にもなるので大変難しいところです。

 

ウラトーク

 画面に映る鈴木雅之を見て、「あれ菅さんじゃないですよね」。大トリのステージについてもリハは非公開だったそうです。NHKプラスでウラトークを見れることを、あらためて宣伝。

 映像を見てしみじみ。有吉さんの挨拶にはあらためて拍手。ステージが始まった瞬間「凄い…」。後ろの竜に驚くとともに、何かあるのかという話になります。

 男闘呼組の登場に尾形さんが反応。菅さんが舞台に立つことを、向井さんが羨ましがってます。「本当明日からまた頑張ろうって思うよなぁ」「これはやっぱ凄い番組だわ」

 

エンディング

 ステージに出場歌手が集まり、審査投票開始。客席の皆さんがペンライトの色で判定、集計はいつも通り麻布大学野鳥研究部の面々。橋本さんがNHKプラスの告知をして、今回の全ステージプレイバック。アナウンサーでも全く違和感のない進行です。

 ハイライト明けに高瀬アナが登場して受信料のお願い、「蛍の光」の進行は有吉さん。都倉俊一の指揮で演奏開始約1分後に結果発表。福山雅治がマイクを他の歌手に向けたり、北川悠仁寺尾聰の右肩にもたれかかったり、anoちゃんがNewJeansの横にいたり、別の仕事から合流したとにかく明るい安村がイギリスの国旗が描かれたバスローブ姿だったり、やや量の多い紙吹雪に当惑する歌手もいたりで相変わらずの面白さです。

 審査員は7対1で紅組リード。会場は1453対883で紅組。もうこの時点で決定ですが、視聴者も3943182対245727で紅組。したがって2年ぶりの紅組優勝、ダブルスコアで差がついた第71回以来の圧勝となりました。

 残り1分切ったところでMISIAさんにコメントを振られます。「いやもう本当にありがとうございます、2024年みんなで祈りを込めて歌いたいと思うのでより良い1年になりますように祈りを、ここから…祈ります。本当にありがとうございます!」。相当早口で大変そうでした。「緊張しました。本当に音楽の力って凄いなって感じました。はい、本当に良い時間でした。ありがとうございました!」、有吉さんのコメントを終えた所で最後は高瀬アナがしっかり進行。「さあ、それでは有吉さん!2024年が良い年になりますように、最後お願いします!」「分かりました!2024年が笑顔で繋がる1年になりますように!それではみなさま!」「(全員で)良いお年を!」。画面右側で屈んで両手に有吉さんを立てるポーズをすると浜辺さんと、最後にピンクの竜のぬいぐるみを掲げる石川さゆりが印象的なラストショットでした。

 

ウラトーク

 ステージのどこかにいるはずの菅さんを探します。ハイライトで振り返っていますが、ゲストがいっぱい来たので「見てない」という単語が連発。全体引きの映像で吉村さんを発見。その後すぐ菅さんを発見、福山さんの後ろにいることに大興奮。周りは大物だらけなので映るたびに爆笑、「なにアイツ出たみたいな感じで!」「メッチャ良いとこいる!何だあの顔!なんであんな顔できるの!」と総ツッコミ。

 「メチャクチャ楽しかったです。最高の仕事納めでした!」「切り替えていこう!切り替えていきます!」残り1分で挨拶とNHKプラス告知、今回のウラトーク締めは比較的綺麗に決まりました。

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