第70回(2019年)NHK紅白歌合戦~その6~

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・YOSHIKIの原点 KISSと夢の共演

 クラシックピアノを習っていたYOSHIKIがロックと出会ったのは11歳、父親が自ら命を絶った頃でした。KISSとの出会いと憧れがその後の人生を決めたと、インタビュー映像で話しています。記者会見の様子も紹介、ポール・スタンレーはYOSIHIKIだから一緒に演奏すると話しています。

YOSHIKI feat. KISS(初出場/第70回/1974/54~70) 「Rock And Roll All Nite -YOSHIKISS version.-」(1975/GENE SIMMONS/PAUL STANLEY/GENE SIMMONS/PAUL STANLEY/初) ~YOSHIKI 人生を変えたバンドと夢の共演~ ~YOSHIKI 原点のバンドと夢の共演~

 まずはYOSIHIKIがサビをピアノ演奏。そこからポール・スタンレーの挨拶を経てライブスタート。YOSHIKIとエリック・シンガーのダブルドラムのステージです。右上にLIVEという文字がないのと、周りの光景も見る限り間違いなくスタジオでの事前収録ですが、そもそもKISSを紅白で見られること自体が以前には考えられないこと。夢のステージとは、まさにこれを指すのではないかと思います。もっとも事前収録については、生演奏ということもあって視聴者にとってもこの方が臨場感のあるライブを楽しめる結果になったとは思いますが、それでも前もってそうだと予告くらいはあっても良かった気がします。
 ちなみに平成以降の紅白歌合戦は日本語詞が歌詞テロップになることが多いですが、このステージは訳詞無しで完全英語のみのテロップでした。(4分32秒)

 

(ウラトーク)
 けん玉チームをねぎらうモード。石田さんもねぎらってます。「俺はね、井上は嫌いだけど石田は好きだ~」と話したところで、ゲストにラグビー日本代表の福岡堅樹・坂手淳史・松田力也選手が登場。
 代表の皆さんも紅白を楽しんでいて、先ほどもけん玉に参加していた堀江選手に注目してたようです。チームの仲を良くするために代表でも、合宿中にけん玉大会もやっていて、それによると堀江選手はここに立つべくして立つ存在だったと話してます。山里さんは今年から応援し始めたにわかのようですが、「それが一番嬉しいです」「にわかから本当のファンに、どんどん増えてくれれば」というのが代表としての意見。1月12日から始まるトップリーグは、ほぼチケットが売り切れているようです。先日田村選手が「ある、シェアハウスを見守る番組」にゲスト出演、共演者のYOUさんもそこからラグビーにハマったらしいです。なお杉浦アナは「テラハメンバーと、あっ言っちゃった」とうっかりミス。
 こんな感じでVTR~曲紹介はずっとトークでしたが、KISSのメンバーが登場するとすぐそちらを見るモードに入ります。トークは今後ラグビー日本代表も世界から注目される存在になる話に展開、「この次のワールドカップがいかに大変か」と福岡選手が後輩2人にプレッシャーをかけてます。
 ラグビーのルールは複雑ですが、今回はそういった説明も懇切丁寧だったという話もありました。意外と選手たちが把握していないルールもあるみたいです。あと稲垣選手が笑うかどうかは本人から口止めされているようです(確かにM-1でも笑ってはいなかったですが)。

 

(解説)
・KISSは1973年にデビュー、2014年にはロックの殿堂入りした世界的ミュージシャンです。この年のワールドツアーをもって活動停止する予定でしたが、コロナ禍のため現在ラストステージが伸び伸びになっている状態のようです。

・日本ともゆかりが深く、初来日ツアーは1977年。1995年には阪神大震災の1週間後に大阪公演を開催。また2015年にはももいろクローバーZとのコラボシングルも発売しています。

・YOSHIKIにとってKISSが大きな存在であることは、以前から何度も言及しています。X JAPANの結成も、彼らの存在無しではおそらくあり得ないことではなかったかと思われます。

・リズムギターのポール・スタンレーとベースのジーン・シモンズはリジナルメンバーです。ドラムのエリック・シンガーは1991年加入、リードギターのトミー・セイヤーは2002年加入。オリジナルメンバーのエース・フレーリー(リードギター)は1982年、ピーター・クリス(ドラム)は1980年脱退ですが、2人とも健在。再編成後も、1996年~2002年はオリジナルメンバーでツアーを回るという活動もしていました。

・「Rock and Roll All Nite」は1975年発表、アルバム『Dressed to Kill(邦題:地獄への接吻)』収録曲でした。自身のコンサートでも必ず演奏される代表曲です。

・海外の出場歌手が多くなった第40回(1989年)以降は日本語詞が多くなりますが、それ以前は原則母国語のみのテロップです。第39回(1988年)は菅原洋一「ラ・クンパルシータ」がスペイン語、その前年はチョー・ヨンピル「窓の外の女」が韓国語で訳詞無しのテロップ表記になっています。佐藤しのぶが歌うイタリア語も原語のみの表記でした。

・ウラトークに登場した福岡選手はこのワールドカップで代表引退を表明。選手としても2021年に引退します。なおW杯以前から引退後は医師を目指すことを公言していました。


椎名林檎(6年連続7回目/第62回/1998/41) 「人生は夢だらけ~お願いガッテン篇~」  「ジユーダム」(2016/椎名林檎/椎名林檎/初)  「人生は夢だらけ」(2017/椎名林檎/椎名林檎/初) ~SPメドレー あの朝ドラ俳優も演奏で登場!~ ~豪華ダンサー&ミュージシャンとSPメドレー~ -TOKYO2020 コレが楽しみ・スケートボード- 演奏:栗原 健、浜野謙太、SOIL & “PIMP”SESSIONS

 デビュー20周年、また来年のプロジェクトもあって慌ただしい一年だったと話す林檎さん。スタンバイ後に読み上げられる綾瀬メモによると、ラグビーの福岡堅樹選手は彼女と同じ福岡出身で、高校時代バンドでドラムやキーボードもやっていたそうです。ウラトーク席にいる本人に確認すると、正しい情報のようです。その後綾瀬さんが曲紹介する後ろでは、前年の担当・サンドウィッチマンがウラトーク席に手を振り、横に座る上沼さんが伊達さんの肩を叩くという微笑ましい光景が繰り広げられていました。

 まずは緞帳が降りた状態で、ガッテンでお馴染みの「ジユーダム」を披露。直立不動でクールに歌う彼女の姿は、紅白だと初めて見るような気がします。6人の英国紳士風女性ダンサーはELEVENPLAYなど、自身のコンサートと同様のメンバー。大人の雰囲気を演出しています。やがて彼女たちが手にする傘で林檎さんを囲み、セクシーな外套姿に早替え演出。そこから「人生は夢だらけ」のパフォーマンスに入ります。
 ピアノ演奏のみで大迫力の歌唱を聴かせた後は、幕が落ちてSOIL & “PIMP” SESSIONSを筆頭とする演奏チームが登場。大河ドラマに出演した浜野謙太がトロンボーンで参加してます。林檎さんがいるので社長はアジテーターとしての仕事無し、手持ち無沙汰でただじっと立っているだけの状況が異彩を放ってます。
 今回も上質な音と歌声を、彼女のステージで堪能できました。演出の凄さ以上に林檎さん本人の歌唱力がここまで前面に出たステージは、紅白だと初めてのような気がします。必要以上にメドレーが多い今回ですが、紅白でメドレーをするならこれくらいまでやらないとダメ、というお手本を見せてくれたような印象もあります。選曲も言うことなし、今のところ神ステージ100%はまだ継続中。(4分21秒)

 

(ウラトーク)
 林檎さんとのトークで無言になるウラトーク席。綾瀬メモで福岡選手がネタになっているので、このタイミングで主音声とのやり取りがありました。
 ウラトークではさらに補足説明あり。福岡選手の高校時代は東京事変の活動期とも重なっていたので、女性ボーカルがいなかったことを残念がっていました。逆に言うとここでもしいればラグビーW杯の感動もなかった…というわけではないみたいです。後輩の2選手も、音楽が流れると福岡選手がバンドをやっていた名残りが見えると話していました。
 早替えのシーンでは「あのりんごちゃんに変わるんじゃないの?」「当たったんじゃないの?」「ごめんなさい、ただ謝ることしかできない」とかなり適当に話してます。その後は林檎さんの細かいセクシーな歌唱法の話題。カラオケで何を歌うかと3人にトーク、ET-KINGやアニソンなどを歌っていると話してます。そんなトークの間でも、ステージには大きくリアクションしていました。

 

(解説)
・この年は4年半ぶりのアルバム『三毒史』と、ベストアルバムのリリースがありました。「ジユーダム」は前者のアルバム収録ですが、元々は2016年配信で発表された『ガッテン!』のテーマソングです。

・「人生は夢だらけ」はかんぽ生命のCMソングとして高畑充希に提供した曲ですが、実質的には2017年のアルバム『逆輸入~航空局~』に収録されたオリジナルの楽曲です。MVも同じタイミングで当時新しく作られました。

・したがって第67回の「青春の瞬き」以来、その年発表でない楽曲を紅白で歌唱する形になりました。2016年に何事もなければ「ジユーダム」が選曲されていた可能性も高いですが…。ただ2曲ともこの年発売の作品に関連した楽曲であることは事実です。

・浜野謙太はSAKEROCKのトロンボーン担当、在日ファンクのメンバーとしてもお馴染みですが、俳優としての出演も多いです。大河ドラマでは『西郷どん』『いだてん~東京オリムピック噺~』では2年連続伊藤博文役を演じるレアケース、また後者では三波春夫役でも出演していました。

・SOIL & “PIMP” SESSIONSは林檎さんともセッションしたことがあるインストバンドで、リオ五輪閉会式のフラッグハンドオーバーセレモニーの演奏にも参加しています。


AI美空ひばり(初出場/第70回/2019/xx) 「あれから」(2019/秋元 康/佐藤嘉風/初) ~よみがえる歌声 世界初の試み~

 東京ドームこけら落とし公演で「愛燦燦」を歌った時のVTRが流れます。紹介する内容は今年立ち上がった、NHKスペシャル「AIでよみがえる美空ひばり」プロジェクト。作詞家・秋元康に舞台衣装担当・森英恵、長男・加藤和也など多くの人が関わっています。ただ40年ぶりに歌声が紅白歌合戦にかえってくるという紹介でしたが、生前の映像で小椋佳とデュエット(第58回)した時もあるので、厳密に言うと少し違うような気がします。

 AIでここまで表現できる技術は間違いなく凄く、歌声もよくここまでリアルに再現できたものだと感心します。動きもほとんど違和感がありませんが、ただ顔の表情に関してだけはまだ発展途上でしょうか。こればかりは、いくら最新技術でも違和感なく再現することは出来ない気がします。個人的にはハンドマイクでなく、少しコードが出ているタイプのマイクが再現している部分に再現チームのこだわりを感じました。
 楽曲は素晴らしい内容で、秋元さんがひばり嬢や彼女を主に支持する年代の人々に向けた歌詞も秀逸。ただ、最新テクノロジーをこうやって過去の再現に使うのに関してはどうでしょうか。次々と亡くなった人がAIで再現される世の中になったとしたら、個人的には大変な違和感があります。それによって新しい人・生きている人が今後生み出す芸術を、否定する空気になりかねない面もあるので…。(2分41秒)

 

(ウラトーク)
 ラグビー日本代表の人間的な素晴らしさにメインの2人が感銘していますが、3人はここで退席。
 AI美空ひばりの現物には山里さんもビックリ。賛否両論あるこの試みですが、ウラトーク席の2人は賞賛モードで話しています。しっかりステージを堪能、「ここにチョコプラがいなくて良かったです」と本心から語っていました。

 

(解説)
・平成の紅白でもひばりさんが取り上げられる機会は多く、9回にわたって持ち歌が他の歌手によって披露されました。そのうち第58回(2007年)は特別企画で、楽曲提供してもらった小椋佳と「愛燦燦」を生前の映像で仮想デュエットする形になっています。

・この年9月29日に放送されたNHKスペシャルによるAI美空ひばり企画は、大反響を呼びました。今回の紅白歌合戦のためにというプロジェクトではありませんが、反響次第で紅白でも実現させるという案は元々あったのではないかと思われます。

・「川の流れのように」と、この曲を中心として制作されたアルバム『川の流れのように~不死鳥パートⅡ~』収録曲は全て秋元康の作詞です。これ以前も「なんてったってアイドル」「ドラマチック・レイン」や一連のおニャン子クラブ歌唱曲などでヒット作詞家でしたが、この作品で当時30代前半にして不動の地位を築くことになります。


関ジャニ∞(8年連続8回目/第63回/2004/34~38) 「関ジャニ∞ 前向きにきばってこーぜ!OSAKAメドレー」  「ズッコケ男道」(2007/上中丈弥(THEイナズマ戦隊)/ピエール/3年ぶり2回目)  「前向きスクリーム!」(2015/GAKU、渡辺潤平/渡辺潤平/4年ぶり2回目) ~後輩なにわ男子&ピカチュウ登場!~ ~ピカチュウと大阪万博盛り上げメドレー~

 ゲスト審査員の上沼恵美子が舞台袖に登場。当然関ジャニ∞は古くから知る仲なので、「出世したなぁ」と声をかけます。今回は大阪・関西万博誘致キャラクターでもあるピカチュウとの共演。「いっぱいのピカチュウで盛り上げていきます」と、丸山隆平がピカチュウの言葉を通訳。なお上沼さんは「こんな豪華なステージをタダで見れる」「悪いから、審査員席に800万置いてます」と、名フレーズは相変わらず。また24年前と比較して、音の迫力が全然違うとも話していました。
 ピカチュウが紅白に出演した前例は過去に2度ありますが、ステージで一緒に踊るのは今回が初めて。「ズッコケ男道」を経て、「前向きスクリーム!」に入ると大量増殖。実物で20匹、さらにバックの映像でも20匹登場しています。後輩のなにわ男子/関西ジャニーズJr.もついでという勢いで?7人登場。盛り上がるステージになりました。
 「ズッコケ男道」はサビ繰り返しのみで、どちらかと言うと「前向きスクリーム!」がメインの構成。演奏時間を考えると1曲でも良かった気がしますが、どちらにしても過去曲ならこの選択肢は無しとまでは言えないでしょうか。(2分28秒)

 

(ウラトーク)
 曲前にはピカチュウと上沼さんのトークにしっかり反応しています。同時に、関ジャニ∞のメンバーがピカチュウに立ち位置への移動を手伝ってる様子も伝えていました。
 山里さんは自らプレイするポケモンGOの話を展開。新しいモンスターが増えることで「最初の方に捕まえたピカチュウを逃しちゃうんですよね~」と、山里さんがこんな所で反省しています。「俺が放牧したのと同じくらいの数がいます!」「カイリキーがいる以上はね…」
 ピカチュウが踊れることにも驚き。関ジャニ∞については「元気になるんだよね」。大量に繁殖したピカチュウは放牧された結果ではないかと、杉浦アナも話してます。

 

(解説)
・大阪万博の誘致キャラとしてピカチュウとハローキティは大活躍、この年2月には感謝状を贈呈されました。なおピカチュウは今年9月に、万博のスペシャルサポーター就任が決定しています。

・2014年には妖怪ウォッチにテレ東アニメの主役の座を奪われたポケットモンスターですが、この頃には完全に復権しています。2016年にアプリゲーム『Pokemon GO』が配信開始、流れが再び変わったのはここからではないかと思われます。なおピカチュウの出演は第66回(2015年)の企画コーナー以来4年ぶり3回目でした。

・上沼さんの紅白出演は24年ぶりですが、審査員としては2007年以降M-1グランプリでお馴染みです。特に2016年以降は筆頭審査員として、全く忖度のないコメントが度々話題になっています。関西圏メインではありますが2013年までは『生活笑百科』でお馴染み、2001年以降開催の『わが心の大阪メロディー』にはほぼ毎年出演しています。

・関ジャニ∞はこの年錦戸亮が脱退、紅白では初めて5人のステージになりました。自ら主催の関ジャムFESや47都道府県ツアーなど音楽活動に積極的な1年でしたが、前者は悪天候で中止となり後者はコロナ禍で途中から中止。結果的にはあまり運の良い一年とは言えなかった状況です。

・なおなにわ男子は2021年以降積極的にメディア露出、11月にはメジャーデビューも決定。既にかなりの人気を獲得していて紅白初出場も期待できる状況ですが、果たしてどうなるでしょうか。ちなみにメンバーの大倉忠義が彼らのプロデュースを手掛けています。

乃木坂46(5年連続5回目/第66回/2012/15~27) 「シンクロニシティ」(2018/秋元 康/シライシ紗トリ/初) ~初の坂道合同ステージ×内村ダンス~ ~史上初!坂道合同ステージ~

 歌前の登場は白石麻衣・齋藤飛鳥・秋元真夏・生田絵梨花・松村沙友理・堀未央奈・山下美月・久保史緒里といった主力メンバーと、欅坂46小林由依日向坂46佐々木久美。後ろのゲスト審査員席や客席から笑いが起きますが、その対象は目黒からやってきたと話す権之助坂46内村光良。イメージカラーは茶色とグレーなのだそうです。なぜか「坂道、オー!」と自ら円陣を仕切って、メンバーとともにステージへ向かいます。

 坂道グループ総出演のステージですが、サビ前半までは乃木坂46のみのパフォーマンス。後半以降欅坂・日向坂・権之助坂が一気に登場します。選曲発表段階では大いなる疑問が生じた今回ですが、おそらく坂道合同ステージ、内村さんに踊らせるアイデアが先行して、ダンス中心に盛り上がって前年の紅白で歌われていないレコード大賞曲をここで、という過程があったのだと思います。内村さんのダンスがあまり違和感なく馴染んでいることで逆に…という面は少しあるようにも感じますが、坂道グループの歴史に残るステージであったことは間違いないと言えます。
 ただ欅坂と日向坂のメンバーが映るシーンはほとんど無く、それどころかアンダーのショットが明らかに削られているので、特にアンダーや4期生メンバーのファンにとっては例年より不満が残るステージだったかもしれません。(2分45秒)

 

(ウラトーク)
 ゲストに三山ひろしミルクボーイが登場。まずは三山さんが今回の結果を総括します。「失敗を成功に導けるように、自己研鑽ですね」。ミルクボーイは「夢みたいです」「M-1まで今年4回しかテレビ出てなかったんですけど、なぜか今紅白に出てます」「訳が分からないです」「はじめましてという言葉が僕らが合ってるのか分からなくて」とやはり恐縮しきり。乃木坂46を見て「かわいい~」と話すのが精一杯の状況です。
 三山さんとはよさこいトークを展開。次の3月にも「おきゃく」というひたすら酒を飲むイベントに行く予定なのだそうです。ミルクボーイは目の前の景色に大興奮、「ミルクボーイが勝ち取った景色よ、これが!」「日本一面白い漫才やったんだもん」
 後半は内村さんの馴染みっぷりに感心していました。たださすがに白石さんとのツーショットには大笑いしています。坂道メンバーに声援を送る中で、三山さんは「誰よりも速いですねハケが」と舞台をよく見ていると思わせるコメント。

 

(解説)
・「シンクロニシティ」は前年の日本レコード大賞受賞曲ですが、西野七瀬の卒業を優先した結果1年遅れでの紅白披露になりました。紅白でその年選曲されなかったレコ大受賞曲があらためて歌われる例は、五木ひろし「夜空」以来2曲目です。

・年末を中心とした特番シーズンでは3組が歌番組で共演するのも珍しくなく、NHKでは『坂道テレビ』も年に1~2回放送されています。ただステージで3組全メンバーが揃って踊るのはこの紅白以外におそらくないものと思われます。

・ちなみに権之助坂は本当に東京都目黒区に実在しています。そもそも坂道グループは吉本坂を除いて、全て東京都にある坂が名前の由来になっています。ちなみに翌年名付けられた櫻坂は、福山雅治が歌った名曲のモデルとは別の場所にある同じ名前の坂です。

・センターの白石麻衣は年が明けてすぐの1月7日に卒業発表、乃木坂46のメンバーとしては最後の紅白出演になりました。同様に井上小百合中田花奈も翌年卒業のため紅白はこの年が最後となります。中田さんはここ2年の歌唱曲で本来は非選抜ですが、どちらも代役として選抜入り。しかも結構な割合で目立つショットが撮られています。非選抜といえばこの曲が発売した当時北野日奈子は活動休止中。彼女は既に前年8月から活動再開していて、ここでも選抜メンバーとしてパフォーマンスしています。

・また、この年は岩本蓮加が中学校を卒業したので初めて紅白のステージに参加。選抜メンバーなのでワンショットもありました。筒井あやめのみがまだ中学生なので、前年に続いてオープニングのみの参加になっています。

欅坂46DA PUMP、そして今回の乃木坂46という具合で内村さんは3年連続でダンスに参加する形になりました。かつてはPerfumeの楽曲を完コピしてももいろクローバーZにもコントで振付伝授、ダンスグループとの関わりが非常に強い重要人物になっています。

・おげんさんといっしょ

 前回に引き続き、東京 渋谷NHK局内に建てられたおげんさんの家から中継。今回は雅マモル(宮野真守)が最初から登場します。おとうさん(高畑充希)と、当然ながら次男(三浦大知もいますが長女(藤井隆)は思春期のため年越しフェスに行ってるということで不在。代わりにアメリカに住んでいる友達・ビヨンセ(渡辺直美)が「Crazy In Love」に乗せて登場。5秒くらいでもしっかり生演奏しています。上からのショットだと色々危ない気がしますが、大丈夫なのでしょうか。というわけで、アメリカでも大人気だというこの曲を、テレ朝ではなくNHKで生演奏。

「ドラえもん」(2018/星野 源/星野 源/初)

 おげんさんファミリーが自由に一緒にノリノリの生演奏で歌います。1コーラス半、あくまでも軽めのアレンジ。演者全員の楽しんでいる様子が、画面越しに伝わってきます。(1分46秒)

 ワールドツアーで音楽に国境がないと実感したという、源さんから聞いた感想を手短に挟んだ直後、ドライアイス噴射で消えるマジック演出。どうやらパペットに変身してテレビの画面の中に入ったようです。風景は高いビルから見下ろした東京の夜景。ファミリーがそのテレビを見るという形で、そのまま本編のステージに映ります。
 それにしても、時間調整のきかないVTR演出が多用される中で、このコーナーは若干の演奏カットや特に渡辺直美のセリフが手短にされると思われる場面が結構目立ちました。良いかどうかは別として、案外これまでの紅白らしさが一番詰まっていた時間帯はここだったのかもしれません。

 

(ウラトーク)
 直美さんよりも宮野さんへの声援がやや大きいウラトーク席。コラボしたいアーティストの話題になり、ミルクボーイの駒場さんは長渕剛をリクエスト。「昔お笑いの賞レースの前に金色のメッシュで、髪型にして来たんですよ」と話すくらいファンのようです。内海さんは「橋本環奈ちゃんに会いたいです」、ただの共演希望を話していました。三山さんは「ご存命でしたらやっぱり三波春夫さんとか三橋美智也さんとか、そういった方とコラボレーションしたかったんですね」、ですのでそれこそAIという話題になります。ちなみに山里さんは寅さんに憧れているようです。
 ミルクボーイはエンディングまで出演、たけしさんにも挨拶したようです。三山さんとはまた高知でというトークで、3人ともここで退席。

 

(解説)
・この回藤井隆は残念ながら欠席で、代わりに渡辺直美が出演。ちなみに直美さんは10月14日放送分に、ビヨンセとして実際にゲスト出演しています。

・「ドラえもん」は2018年2月にシングルリリースされた楽曲で、『映画ドラえもん のび太の宝島』主題歌として起用されました。TVシリーズでもこの年10月からオープニングテーマになっています。ちなみに元祖の「ドラえもんのうた」も、同シングルのカップリングで自身がカバーしています。

・山里さんはこの年高知県観光特使に就任、同時によさこい宣伝部長にも就任されました。8月の祭りにも参加しています。ちなみに新婚旅行も高知県でした。なおよさこいの踊りはダンスが得意でかつて『フラガール』で好演した奥さんから、相当厳しく指導されたみたいです。

星野 源(5年連続5回目/第66回/2002/38) 「Same Thing」(2019/星野 源、Superorganism/星野 源/初) ~ワールドツアーでも披露の話題曲 TOKYO新名所から!~ ~世界に発信するTOKYO~ Dr: 河村”カースケ”智康 Gt: 長岡亮介 Ba: ハマ・オカモト Key: 櫻田泰啓、石橋英子 MPC: STUTS Vo&Cho: Superorganism

 本編は渋谷にある高いビルの屋上からパフォーマンス。LIVEの文字がないので、前日までもしくは当日20時頃とも考えられる事前撮り。よく見るとバンドメンバーもおげんさん家で演奏していた方々と同じ。生演奏だけでなく広い空間を自由自在に動き回る演出も、ホールでは実現できないことです。曲は全編英語詞、原曲では途中放送禁止ワードがありますがここはscrewという表現、同じ日本語詞でうまく処理していました。ちなみに先ほどのYOSHIKISSとは違い、こちらでは日本語詞も英語詞と同時にカッコ書きでテロップ表示されています。
 事前撮りとなると評価が分かれそうですが、彼の場合はおげんさんといっしょが思いっきり生だったので、演出の一環としてはアリでしょうか。少なくとも、「恋」「SUN」のメドレーで適当に2分半くらいで納めるよりははるかに良く、そうさせない所に現在進行形で活動するアーティストとしてのプライドも感じます。(3分15秒)

 

(ウラトーク)
 「外じゃない?」「どこの外?」「どっかの外じゃない?」。衣装を見て「相当外だ」。一瞬映ったサングラスの長岡亮介について「NHKの食堂で会った人だ」とも話しています。場所は「渋谷スクランブル、スクランブルスクエア」と推測。
 「こんな所に立てるなんて、我々ももう逆転人生ですよ」、また自分たちの番組をトークに交えて宣伝しています。ついでに年明け、Eテレの『あけましてねほりんぱほりん』もここで宣伝。こちらの番組は杉浦アナの周りでも反響が大きいようです。
 コールアンドレスポンスにもノリノリ、杉浦アナは「勢い余って私イヤホンぶっちぎっちゃいました」。メッセージの読み上げあり、「山里さんのトークめっちゃ面白いでーす!」「バナナマンじゃないから聴く気になれない」。色々な意見がある様子です。

 

(解説)
・録画中継先は渋谷スクランブルスクエアと推測されています。東急東横線渋谷駅地上駅舎があった場所に2019年11月に開業された、新しい商業施設です。したがって同じ渋谷でも、第68回で「TOKYO GIRL」をパフォーマンスした時のPerfumeとは違う場所です。

・この年はステージが事前録画、『おげんさんといっしょ』は生中継というかなり変則的な出演になりました。なおオープニングとエンディングには例年通り出演しています。

・「SUN」や「Family Song」と同様、この曲も元はと言えば日村さんへのバースデーソングでした。そういう意味では、ウラトークでバナナマンがいなかったのがやや寂しいと感じたファンも多そうです。

・STUTSは前年のオープニング音楽担当、同時にステージでも源さんと共演していました。意外と紅白との関わりが深いです。また楽曲でコラボしたSuperorganismはロンドンを拠点とする多国籍インディー・ポップバンドで、2017年にデビューした新進気鋭のミュージシャンです。

・この年ベースのサポートで登場したハマ・オカモトはロックバンドOKAMOTO’Sのメンバーであると同時に、ダウンタウン浜田雅功の長男です。父親は当然日本テレビに出演中、また浜田さんはかつて2度白組歌手で出ているので、親子での紅白出演が実現する形にもなりました。


Perfume(12年連続12回目/第59回/2002/30~31) 「FUSION-紅白SP-」 「FUSION」(2018/中田ヤスタカ/中田ヤスタカ/初) 「ポリリズム」(2007/中田ヤスタカ/中田ヤスタカ/11年ぶり2回目) ~あの大ヒット曲も披露!~ ~メジャーデビュー15周年 あの大ヒット曲も!~

 前回は横浜アリーナ、前々回は屋外からの中継だったので、内村さんの第一声は「やっと会えました」。海外最大のフェスでパフォーマンスした曲を披露しますと話すあ~ちゃん。スタンバイ後にまたまた綾瀬メモ、その内容は”あ~ちゃんと中島イシレリ選手は平成元年生まれの同い年”。極めて薄い情報に、会場はとても微妙な反応を示しています。

 歌前に「非常にストイックです!」と話したパフォーマンスは、ここ2年自身のコンサートで披露しているダンスと特殊効果演出が一体になった内容。ファンとしては、これを紅白でやってくれるのかという喜びと驚きがあります。約2分半、実質歌詞が存在しないダンスパフォーマンスが展開されます。それは過去の紅白歌合戦のみならず、他のアーティストでもまず見られないような彼女たちならではのステージでした。
 ただそれだけだとファン以外が困惑するだろうと考えたのでしょうか、ラストは「ポリリズム」を軽く1コーラス追加。「やっぱりポリリズムは名曲です」と話す内村さんの一言は、周りがまだPerfumeの先進的なパフォーマンスに追いついていないことを示しているのかもしれません。と言いつつも、前回や前々回くらいのスタッフなら「FUSION」一曲で収めたような気もします。(3分33秒)

 

(ウラトーク)
 3人にウラトーク席の存在をアピールしますが、全く反応無し。「こんなにここにいるよとアピールするのは、青山テルマさん以来じゃない?」。綾瀬メモについてはあえて過剰に反応、たださすがにその後の綾瀬さんのコメントについては「そこはいいじゃない。そんな大きいリアクション取れる話題じゃなかったよ今」としっかりツッコミ。
 ステージ演出にずっと大きなリアクション。「LEDのパネルはプログラミングで自動で動いているらしい」「存在感薄いオジさんが押してるわけじゃないんだ」「令和です。皆さんこれが令和です」
 「あのLEDのパネルに寸分違わず同じ踊りを出来てるPerfumeが凄いんだ」「天才だよ」「まさにFUSIONですよ」。山里さん、杉浦アナともども大絶賛です。「ポリリズム」についてもしっかり興奮していました。「何を?そうだ!」「何を?いつか君を!そうなる!」、サビでは山里さんの合いの手がまた発生しています。「これをハリセンボンの春菜ちゃんが踊るのが一番面白いんだよ」「滑稽で仕方ないのよ」「かしゆかはキューティクルが尋常じゃないんだよね」、トークが止まらないですがもう少しという所でステージ終了。直後客席に向かって笑顔で手を振ったようですが、こちらにもその動きがあったみたいです。

 

(解説)
・「FUSION」は2018年のシングル「無限未来」のカップリングに収録された楽曲です。前年のアルバム『Future Pop』にも収録されました。

・この年はベストアルバム『Perfume The Best “P Cubed”』リリース、新曲は「ナナナナナイロ」「Challenger」「再生」の発表がありました。いずれも大ヒットではないので選曲は悩ましいところでしたが、それを差し引いてもかなり意外な選曲に見えます。

・この年はワールドツアー開催、アメリカで開催される世界最大級のフェスであるコーチェラ・フェスティバル出演もありましたが、それらと同様に力を入れたイベントに「Reframe 2019」がありました。前年3月にNHKホールで開催されましたがこの年にリニューアルした渋谷公会堂・LINE CUBE SHIBUYAのこけら落としとして上演、最新技術を余す所なく駆使したステージを展開しました(ライブにも足を運んでレポも書いてます)。

・「Reframe」公演は過去と未来の融合が大きなテーマになっています。このコンセプトは翌年のドームツアーにも活かされていて、過去曲をリミックスするステージまで作られました(ライブレポもあります)。紅白のメドレーで「ポリリズム」を入れたのは放送当時蛇足とも思えましたが、その後に開催されたコンサートを見てからは「過去をピックアップする」という点であえて入れたのではないかと感じている所です。

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