今年のメインコンテンツとして少しずつ更新していこうと考えている紅白歌合戦・アーティストの歴史ですが、ピックアップする歌手を選ぶのはなかなか難しいです。ただ出来る限り、テレビ出演やサブスク解禁などトピックスを重視して書きたいとは考えています。というわけで今回は先日NHKドキュメンタリーで武道館ラストライブが放送されたチェッカーズと、翌年からソロで5回連続出場した藤井フミヤについて書きます。今回はデータ編と、ステージ編はチェッカーズとフミヤさんソロで分けた記事にする予定です。
チェッカーズ(藤井フミヤ)の紅白データ
特筆すべきはやはり、昭和~平成という大変移り変わりの激しい時期にバンドとして9回連続出場したことで間違いありません。
ギター・ベース・ドラムを備えたバンドスタイルの出場歌手は多くいますが、5回以上連続出場を果たしたのはチェッカーズが初めてです。ユニット形式だとDREAMS COME TRUEやEvery Little Thingにポルノグラフィティといった例もありますが、バンドでは現在でも彼らとTOKIOだけが持っている記録です。そもそもバンドは平成以降アテブリが多くなったこともあって、複数回の紅白出場に積極的でない部分もあるのですが…。
チェッカーズは第35回(1984年)~第43回(1992年)まで連続出場していますが、その間はポップスに限らず演歌でも出場歌手の入れ替えが非常に激しい時期でした。松田聖子や中森明菜、近藤真彦や田原俊彦さえも出なくなる中で、この9回全てに出場したアーティストはポップスだと彼らのみです。演歌でも五木ひろし・森進一・細川たかし・石川さゆり・小林幸子の5名のみで、いずれも2010年代~現在までずっと常連だった面々です。つまり言うとそれだけ、スキャンダルなどに巻き込まれることなく、広い世代から高い人気を保っていたということです。
あとは何と言っても紅白歌合戦が正真正銘のラストステージだったということ。ソロでは第8回(1957年)の小畑実や第35回(1984年)の都はるみなどがいますが、バンドでは番組史上初めてのことです。第48回(1997年)でもX JAPANが紅白でラストを飾りましたが、いずれも後年に復帰・再結成しています。チェッカーズはその後一度も再結成は無く、さらにドラムの徳永善也が2004年に逝去されています。したがって本当の意味での紅白ラストステージはこれが唯一です。当時の詳細は既に記事でガッツリまとめてますので、そちらを参照してください。
ボーカルの藤井フミヤは、解散した翌年「TRUE LOVE」を大ヒットさせてすぐソロ初出場になりました。グループ解散後ソロで紅白出場を果たした例は決して少なくありませんが、解散の翌年すぐソロで紅白に出場した歌手は現在でもフミヤさんのみです。レーベル移籍に伴いソロでの出場は5年連続のみですが、グループを含めると14年連続14回紅白に出場し続ける形でした。
チェッカーズ(藤井フミヤ)の紅白データ~14回分のまとめ
最後は歌唱曲データです。グループなので表中の年齢は非掲載にしますが、メンバーは藤井郁弥・武内享・高杢禎彦・大土井裕二が1962年生、鶴久政治・徳永善也・藤井尚之が1964年生でした。
出場回 | 歌唱曲 | 作詞者 作曲者 |
発売日 | 曲順 | 主なデータ | 主な受賞 | 他の発売曲 |
第35回 (1984年) |
涙のリクエスト | 売野雅勇 芹澤廣明 |
1984/1/21 | 白組10番手/20組中 | 1984年オリコン年間4位 同年ザ・ベストテン2位 |
・哀しくてジェラシー ・星屑のステージ |
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第36回 (1985年) |
ジュリアに傷心 | 売野雅勇 芹澤廣明 |
1984/11/21 | 白組4番手/20組中 | 1985年オリコン年間1位 同年ザ・ベストテン23位(前年80位) |
・日本レコード大賞最優秀スター賞 | ・あの娘とスキャンダル ・俺たちのロカビリーナイト ・神様ヘルプ! |
第37回 (1986年) |
Song for U.S.A. | 売野雅勇 芹澤廣明 |
1986/6/5 | 白組15番手/20組中 | 1986年オリコン年間11位 同年ザ・ベストテン10位 |
・OH!! POPSTAR ・NANA |
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第38回 (1987年) |
I Love you, SAYONARA | 藤井郁弥 大土井裕二 |
1987/3/5 | 白組4番手/20組中 | 1987年オリコン年間15位 同年ザ・ベストテン13位 |
・WANDERER ・Blue Rain |
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第39回 (1988年) |
素直にI’m Sorry | 藤井郁弥 藤井尚之 |
1988/10/21 | 白組5番手/21組中 | 1988年オリコン年間68位 同年ザ・ベストテン32位 |
・ONE NIGHT GIGOLO ・Jim&Janeの伝説 |
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第40回 (1989年) |
Friends and Dream | 藤井郁弥 鶴久政治 |
1989/12/6 | 白組後半5番手/20組中 | 1990年オリコン年間74位 | ・Room ・Cherie |
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第41回 (1990年) |
夜明けのブレス | 藤井郁弥 鶴久政治 |
1990/6/21 | 白組前半4番手/9組中 | 1990年オリコン年間34位 | ・運命 ・さよならをもう一度 |
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第42回 (1991年) |
ミセス マーメイド | 藤井郁弥 鶴久政治 |
1991/9/4 | 白組前半トリ前 | 1991年オリコン年間77位 | ・Love ’91 | |
第43回 (1992年) |
フェアウェル・メドレー | (4曲メドレー) | 1992/11/20 (Present for You) |
白組後半12番手/19組中 | ・今夜の涙は最高 ・Blue Moon Stone |
出場回 年齢 |
歌唱曲 | 作詞者 作曲者 |
発売日 | 曲順 | 主なデータ | 他の発売曲 |
第44回 (1993年) 31歳 |
TRUE LOVE | 藤井フミヤ 藤井フミヤ |
1993/11/10 | 白組後半12番手/18組中 | 1993年オリコン年間29位(翌年11位) | |
第45回 (1994年) 32歳 |
DAYS | 藤井フミヤ 藤井フミヤ |
1994/11/18 | 白組前半8番手/10組中 | 1995年オリコン年間165位 | ・女神(エロス) ・エンジェル |
第46回 (1995年) 33歳 |
GET UP BOY | 藤井フミヤ 藤井尚之 |
1995/11/17 | 白組前半7番手/10組中 | 1995年オリコン年間346位 | ・タイムマシーン ・ハートブレイク |
第47回 (1996年) 34歳 |
Another Orion | 藤井フミヤ 増本直樹 |
1996/8/7 | 白組後半2番手/15組中 | 1996年オリコン年間22位 | ・GIRL FRIEND ・Snow Crystal |
第48回 (1997年) 35歳 |
Go the Distance | 藤井フミヤ、David Zippel Alan Menken |
1997/7/18 | 白組前半8番手/10組中 | 1997年オリコン年間153位 | ・DO NOT |
コメント
「藤井フミヤ」さんの歌声心が込もって大好きです
名前の「フミヤ」さんが、カタカタって言う所が運命をさらに開いてくれた様なきがします・・
名前ってすごくパワーがあるようですしね
4月のツァー予約しています
楽しみができてうれしいです