演奏時間&構成表 3(第50回・1999年)
演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。
曲順 | 楽曲 | アーティスト | 演奏時間 構成 | フル再生時間 構成 |
29(白14) 白後半1 | Be cool! | 野猿 | 3分16秒 1コーラス+ラスト | 4分51秒 2コーラス半+ラスト |
30(紅14) 紅後半1 | Boys & Girls | 浜崎あゆみ | 3分0秒 冒頭+2コーラス | 3分54秒 冒頭+2コーラス |
31(白15) 白後半2 | HEAVEN’S DRIVE | L’Arc~en~Ciel | 2分57秒 1コーラス+サビ | 4分21秒 2コーラス+サビ |
32(紅15) 紅後半2 | BE TOGETHER | 鈴木あみ | 2分54秒 2コーラス+サビ2 | 4分24秒 2コーラス+サビ2 |
33(白16) 白後半3 | Fly | SMAP | 3分23秒 1コーラス+サビ | 4分57秒 2コーラス+サビ |
34(紅16) 紅後半3 | RESPECT the POWER OF LOVE | 安室奈美恵 | 3分46秒 1コーラス半 | 4分20秒 2コーラス+サビ |
35(白17) 白後半4 | Yei Yei | Sans Filtre | 3分15秒 冒頭+2コーラス | (詳細不明) |
36(紅17) 紅後半4 | You are the one | globe | 3分45秒 1コーラス半+ラスト | 5分24秒 2コーラス半+ラスト |
37(企3) | ザッツ!エンターテインメント | |||
ブラボー!タカラヅカ | 宝塚歌劇団月組 | 2分12秒 2コーラス | (詳細不明) | |
ショーほど素敵な商売はない | 出演者全員 | 0分30秒 サビ | 2分31秒 2コーラス(原曲) | |
38(紅18) 紅後半5 | 舟唄 | 八代亜紀 | 3分11秒 2コーラス | 4分21秒 2コーラス半 |
39(白18) 白後半5 | 神田川 | かぐや姫 | 3分19秒 2コーラス | 3分9秒 2コーラス |
40(紅19) 紅後半6 | さだめ雪 | 長山洋子 | 2分50秒 2コーラス | 4分30秒 3コーラス |
41(白19) 白後半6 | 櫻の花の散るごとく | 細川たかし | 3分3秒 冒頭+1コーラス半 | 5分31秒 冒頭+2コーラス |
各ステージ・補足
第2部トップバッターは野猿。8年前の紅白歌合戦はとんねるずの2人がまさかの衣装で会場を湧かせましたが、このステージではフジテレビのスタッフを巻き込んでその再来。会場をおおいに湧かせました。構成はイントロ→1番Aメロ前半→2番Bメロ→2番サビ→ラップ1回目→3番サビ→ラストAメロ後半→アウトロ。秋元康+後藤次利の作詞作曲は10年を超えるコンビですが、全体の楽曲構成はやや不規則な内容になっています。
浜崎あゆみはこの年出すCD全てが特大級の大ヒット、その中で一番のシングル売上げを記録した「Boys & Girls」を歌います。冒頭前後やラストサビ前など歌のない部分はカット多めですが、歌詞に関してはフルコーラス。初出場の時点で野村義男を筆頭とするバンドメンバーも登場、ただ時代のカリスマとして絶頂期を迎えるのはまさにこれからでした。
L’Arc~en~Cielはこの年も大ヒット、順当にこの年の最大ヒット曲「HEAVEN’S DRIVE」を歌います。ただ構成は1番Aメロ前半→2番サビ→間奏→ラストサビという具合、間奏のカットこそないもののやや短さを感じる内容でした。
鈴木あみは自身最大のヒット曲になった「BE TOGETHER」を歌唱。曲芸をテーマにしたようなダンサーが舞台を賑わせます。2コーラス歌唱後の長い間奏はさすがに約半分カットされていますが、歌はフルコーラス。むしろ歌だけにすると、3分に満たない歌唱時間という事実に驚きます。
SMAPはクールな新境地を魅せた「Fly」をパフォーマンス。ソロパートのたびに観客席からファンの歓声が挙がります。1番とラストサビ以降の歌唱、ラストフレーズ直前の演奏が一部カットされています。
安室奈美恵はこの年3月にリリースした「RESPECT the POWER OF LOVE」、多数のゴスペル風コーラスをバックに歌うステージでした。2番Aメロとフェイドアウトのサビ繰り返しはカットですが、それ以外はフルで歌唱時間は長め。元々イントロ無しのオープニングはアカペラのコーラスが加わり、1番歌唱後もオリジナルのソロコーラスが入りました。
ザ・スパイダースのメンバー3人で結成したSans Filtreは、オリジナルの新曲「Yei Yei」を歌唱。この時点ではテレビで披露されたことのない未発表曲で、CDシングルは翌年2月23日にリリースされました。ただサブスク未解禁でCDの入手も現在は困難、ネットに音源アップされた様子もなく歌詞サイトでさえも情報無し。多分フルコーラスだと思いますが、実際にそうなのかどうかは今のところ不明です。(ステージレビュー→紅白歌合戦・バンド出場歌手の歴史)
globeは前年発売のアルバム『Love again』収録の「You are the one」を披露、元はTKファミリーが全員集合して1997年元旦に発売されたシングル曲でした。1番歌唱後、原曲になかったMARCのラップはTKのコーラスが入る後半部分がカット。編曲はキーボード中心でアルバムと少し異なります。
紅白各4組のステージ終了後に応援合戦が繰り広げられます。紅組は宝塚、白組は歌舞伎がテーマでどちらも本職の役者がゲスト出演しています。宝塚の方はこの年の公演で披露した「ブラボー!タカラヅカ」のテーマソングを披露、紅組歌手が宝塚の格好で踊る場面もあります。歌舞伎の方は歌うシーンがないので表から割愛しますが、およそ2分40秒ほどの尺でした。ラストは「ショウほど素敵な商売はない」を一節演奏した後、せりから当時86歳の森繁久彌が登場してインタビュー。ただ長くなりそうな話を携帯電話による伝言で打ち切る進行は、民放ならともかくNHKでやる演出では無いという印象でした。それも含めて、コーナー全体では8分くらい費やす結果となっています。
森繁先生の後は、こちらもいまや歴史上の大女優・山田五十鈴が応援で登場。直後のステージは、6年ぶり出場の八代亜紀による「舟唄」でした。小唄を含む2コーラスですが、8年前に歌った第42回と違って最後にルルル…と歌う部分はカット。その分演奏時間も短くなっています。
「神田川」はこうせつさんのソロで7年前に歌唱済ですが、かぐや姫としてはこれが正真正銘の初出場。もちろん間奏も含めた完全フルコーラス歌唱、2番は伊勢正三→山田パンダ→南こうせつとソロが順番に展開されるパート分けでした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・バンド出場歌手の歴史)
長山洋子はこの年ヒットの「さだめ雪」を披露、巨大な浮世絵セットをバックに歌います。1番と3番の歌唱、歌はもちろんですがアクションもキレがあって迫力満点のステージでした。
細川たかしは和服姿、ありったけの声量を存分に見せつけたステージでした。冒頭→2番→ラストサビ(後半カット)の構成、最後のロングトーンは14秒にわたる長さです。
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