演奏時間&構成表 2(第50回・1999年)
演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。
曲順 | 楽曲 | アーティスト | 演奏時間 構成 | フル再生時間 構成 |
14(白7) 白前半7 | アメリカ橋 | 山川 豊 | 2分44秒 2コーラス | 4分12秒 2コーラス半 |
15(紅7) 紅前半7 | 望郷十年 | 香西かおり | 2分55秒 2コーラス | 4分47秒 2コーラス半 |
16(白8) 白前半8 | バイラモス | 西城秀樹 | 2分52秒 冒頭+1コーラス半+サビ | 3分39秒 冒頭+2コーラス半+サビ |
17(紅8) 紅前半8 | 河内酒 | 中村美律子 | 2分34秒 2コーラス | 4分13秒 3コーラス |
18(紅9) 紅前半9 | 長い間 | Kiroro | 2分50秒 1コーラス+サビ2 | 4分41秒 2コーラス+サビ4 |
19(白9) 白前半9 | 続・竹とんぼ-青春のしっぽ- | 堀内孝雄 | 3分10秒 台詞+2コーラス | 4分16秒 台詞+2コーラス+サビ |
20(紅10) 紅前半10 | 風待ち湊 | 伍代夏子 | 2分58秒 2コーラス | 5分7秒 3コーラス |
21(白10) 白前半10 | 愛の嵐 | TOKIO | 2分57秒 2コーラス | 3分59秒 2コーラス+サビ |
22(紅11) 紅前半11 | my graduation ’99 | SPEED | 4分20秒 2コーラス半 | 5分30秒 2コーラス半+ラスト |
23(白11) 白前半11 | ビューティフル・ネーム | ゴダイゴ | 2分49秒 2コーラス+サビ | 3分43秒 3コーラス+サビ4 |
24(紅12) 紅前半12 | Over and Over | Every Little Thing | 3分17秒 1コーラス半 | 4分43秒 2コーラス半 |
25(白12) 白前半12 | 君といつまでも | 加山雄三 | 2分43秒 1コーラス半+台詞 | 3分20秒 1コーラス半+台詞 |
26(紅12) 紅前半13 | 女のまごころ | 藤あや子 | 2分54秒 2コーラス | 4分48秒 3コーラス |
27(白13) 白前半13 | 東京砂漠 | 前川 清 | 3分14秒 2コーラス+サビ | 3分57秒 2コーラス+ラスト |
28(企2) | 21世紀の君たちへ ~A Song For Children~ | 出場歌手全員 | 4分28秒 2コーラス半+サビ2 | 4分25秒 2コーラス半+サビ2 |
各ステージ・補足
山川豊の「アメリカ橋」は2年連続歌唱ですが、この年は作曲者の平尾昌晃とのデュエット演出。この年6月に田川寿美とのデュエットシングル「終電 何時?」がリリースされましたが、そのカップリングで平尾さんとの共唱版が収録。2年連続ということで、紅白でもこれを歌う運びになりました。前回は1コーラス半でしたが今回は2コーラス。ただアウトロが相当短くなったので、演奏時間の増加は6秒に留まります。
香西かおりはこの年ヒットの「望郷十年」を2コーラス、1番と3番の披露。コロシアムを象ったメインのセット自体が豪華ということもあって、特筆すべき美術セットさえ全くない歌のみで聴かせるステージでした。
西城秀樹は海外のヒット曲をカバーした「バイラモス」。ラテンのリズムに宝塚歌劇団のダンスが加わる、ムードたっぷりのステージでした。1番から直接Cメロに映る構成、サビは原曲通り2回繰り返し。(ステージレビュー→紅白歌合戦・西城秀樹の軌跡)
中村美律子は「河内おとこ節」と同じ作詞作曲陣の「河内酒」、言うまでもなくステージも前回歌った「河内おとこ節」を元にした演出でした。和服姿のモーニング娘。が参加しているのも、SPEEDが参加した2年前とそっくりです。1番と3番の2コーラス歌唱。
Kiroroは前年のヒット曲「長い間」を、あらためてに近い形で披露。ピアノ演奏のみのシンプルなアレンジで、1コーラスとラストサビ2回繰り返し。
堀内孝雄は前回歌った「竹とんぼ」の続編「続・竹とんぼ-青春のしっぽ-」。青春と書いて”ゆめ”と読みます。1コーラスが長い曲ですが、間奏を短くする形で2コーラス。冒頭の台詞もカット無しでした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・堀内孝雄の軌跡)
伍代夏子は「風待ち湊」を渋く2コーラス。1番と3番の歌唱、全体的に歌以外の演奏はカット多めでした。なお曲紹介でモーニング娘。からプッチモニの3人が登場、「ちょこっとLOVE」の一節を歌う場面がありました。
目立った演出の少ないベテラン陣の新曲がかなり長く続きましたが、ここでようやくTOKIOが登場。布袋寅泰提供の「愛の嵐」を、炎をイメージしたような照明演出で熱くパフォーマンスします。アウトロ短めの2コーラス。
SPEEDはこの年10月に解散を発表、紅白も最後のステージになります(その後再結成して2008年に再出場)。「Body & Soul」「Go! Go! Heaven」「White Love」「ALL MY TRUE LOVE」「Long Way Home」をミックスした音源から鐘の音が鳴り響き、「my graduation」の歌唱に映ります。2コーラス半、フェイドアウトになるラストのオーラスはカットでしたがそれ以外は完全フルコーラス歌唱です。最年少のhiroはこの時点でもまだ中学生、したがって曲順は21時前ギリギリの時間帯です。なおイントロに入る前の約27秒は、演奏時間に含めないこととしました。
もう少し余韻があっても良い所でしたがやや時間が押し気味、続いての登場は19年ぶり紅白にカムバックのゴダイゴ。100人を超えるキッズダンサーをバックに、「ビューティフル・ネーム」を演奏します。ややキー下げ気味、構成は2番から間奏を経てウアウアララララからサビ1回。せっかくの再結成と考えると、もう少し長い演奏時間でも良かったのではないかと感じます。(ステージレビュー→紅白歌合戦・バンド出場歌手の歴史)
Every Little Thingはこの年もバラード、「Over and Over」を歌います。1コーラス半、2回別々に設けられたCメロも含まれるTVサイズのパフォーマンス。(ステージレビュー→紅白歌合戦・Every Little Thingの軌跡)
加山雄三は前々回9年ぶりの出場ですが、50回記念に際してこの回も復帰。スタンダードナンバー「君といつまでも」を歌いますが、セリフ直前の1番終盤を派手に歌い間違える場面がありました。紅白で歌うのは17年ぶりで今回はアウトロカット無しの完全フルコーラスでしたが、テンポはやはり原曲よりかなり速め。むしろ原曲が相当遅く聴こえます。(ステージレビュー→紅白歌合戦・加山雄三の軌跡)
前半紅組トリは藤あや子、この曲順は3年連続で女性ヒット演歌が続きます。この年歌唱は得意のおんな演歌「女のまごころ」、1番と2番の歌唱でした。
前川清は紅白で23年ぶりに「東京砂漠」を歌唱、この選曲は本人の希望もあったようです。原曲におけるサビの歌詞はフェイドアウトまでひたすら繰り返しですが、このステージは2番の後で転調+1回繰り返しという構成でした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・前川清の軌跡)
この年は6年ぶりに前半ラストで全歌手参加のステージ復活。曲はスティーヴィー・ワンダーが作ったメロディーにさだまさしが歌詞をつけた「A Song For Children ~21世紀の君たちへ~」。サビ以外はそれぞれソロパートも用意されていました。このステージは本番後のカウントダウンイベントでも用意されましたが、エンディング不参加の歌手もJ-POP中心に何組かいたので難しい部分もありました。なお曲は翌年、さだまさしがシングル表題曲としてあらためて発表しています。
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