歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間&構成表(第26回・1975年その2)

 

演奏時間&構成表 2(第26回・1975年)

 演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。なお、その1はこちらをご覧ください。

曲順楽曲アーティスト演奏時間
構成
フル再生時間
構成
20(紅10)大勝負水前寺清子2分27秒
2コーラス
4分24秒
3コーラス
21(白10)無法松の一生村田英雄1分48秒
2コーラス
3分30秒
3コーラス
22(紅11)愛の迷い子アグネス・チャン2分29秒
2コーラス+サビ
3分32秒
2コーラス+サビ
23(白11)ハッピー・ピープルフォーリーブス2分22秒
1コーラス+サビ2
3分36秒
2コーラス
24(紅12)神戸北ホテル青江三奈2分10秒
2コーラス
3分43秒
3コーラス
25(白12)中の島ブルース内山田洋と
クール・ファイブ
2分23秒
3コーラス
3分13秒
3コーラス
26(紅13)わたし女ですもの伊東ゆかり2分6秒
2コーラス
3分42秒
3コーラス
27(白13)愛の嵐菅原洋一2分21秒
1コーラス半
3分3秒
2コーラス
28(紅14)夏ひらく青春山口百恵2分18秒
サビ+1コーラス半
3分11秒
サビ+2コーラス
29(白14)津軽じょんがら節三橋美智也2分27秒
2コーラス
3分48秒
3コーラス
30(紅15)あなたにあげる西川峰子2分5秒
2コーラス
3分47秒
3コーラス
31(白15)木曾ぶし三度笠橋 幸夫1分56秒
2コーラス+民謡1
3分31秒
3コーラス+民謡2
32(紅16)慕情由紀さおり2分34秒
2コーラス
4分9秒
3コーラス
33(白16)私鉄沿線野口五郎2分23秒
1コーラス半
3分29秒
2コーラス半
34(紅17)歌ってよ夕陽の歌を森山良子2分35秒
サビ+2コーラス
3分31秒
サビ+2コーラス
35(白17)おまんた囃子三波春夫2分24秒
冒頭+2コーラス
5分1秒
冒頭+4コーラス

各ステージ・補足

 水前寺清子は1970年紅白歌唱曲の「大勝負」。1番と2番を歌唱、原曲より半音キー下げでした。

 村田英雄の「無法松の一生」はデビュー曲、紅白では初歌唱。1番と3番のみで本編の演奏時間は短いですが、演奏前に白組歌手4名と村田さんの和太鼓演舞あり。これが1分8秒、合計すると2分56秒でかなり長いステージになります。

 アグネス・チャンほんの少しだけテンポ速めですが、演奏はほぼフルコーラスでした。終盤でフェイドアウトになる部分のみカットされています。

 フォーリーブスの「ハッピー・ピープル」はThe Temptationsのカバー(原曲が3分36秒)、彼らの音源はライブ盤のみに収録されています。ライブはほぼこの時の紅白と同じ構成で、演奏テンポが更に速くなっていました。The Temptationsと比較するとメロディー重視のアレンジ、間奏は4人のダンスタイムになっています。

 青江三奈は1番と3番を歌唱。演歌ではお馴染みの構成です。

 内山田洋とクール・ファイブは本来ならば2コーラスですが、大ヒット曲「中の島ブルース」は札幌大阪長崎いずれも外せないということでフルコーラス。その代わり原曲より速いテンポ・間奏ほぼ全カットという構成でした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・内山田洋とクール・ファイブの軌跡

 4年ぶり復帰の伊東ゆかりは1番と3番の歌唱でした。

 菅原洋一は1番と2番後半を歌唱。間奏の演奏もしっかり用意されていますが、間違えて間奏無しで歌い始めるハプニングがありました。

 山口百恵原曲より若干遅いテンポの歌唱でした。冒頭サビと1番フル、2番はBメロからの歌唱です。アウトロがほぼ完全カット、歌い終わってすぐの演奏終了でした。

 三橋美智也は青森県民謡「津軽じょんがら節」を歌唱、原曲は『伝統芸能 民謡100撰』収録の本人歌唱とします。かなり速いテンポでの演奏、ただメインは2コーラスの歌よりも間奏における津軽三味線の独奏だったでしょうか。

 西川峰子は前年の新人賞受賞曲「あなたにあげる」で紅白初出場。演歌ですが軽めの曲調なので、テンポは原曲より速いです。1番と3番を歌唱。

 橋幸夫はデビュー年・1960年のヒット曲「木曾ぶし三度笠」を歌唱。間奏に「木曽節」が入る構成でした。1番と木曽節と2番を歌います。2分を切る短いステージですが、歌前に当時の世界チャンピオン・ガッツ石松の応援がありました。(ステージレビュー→紅白歌合戦・橋幸夫の軌跡

 2年連続フルコーラスの由紀さおりはこの年1番と2番を歌唱。ヒット曲ではなかったものの、全体的に演奏時間が短くなる中でしっかり2分30秒台を確保しています。

 野口五郎の歌唱曲は日本歌謡大賞を受賞した「私鉄沿線」。歌い上げるバラードなので演奏は原曲通りですが、アレンジは原曲の良さを大きく損なうような過剰さでした。2番カット・1番とBメロから始まる3番を歌唱。(ステージレビュー→紅白歌合戦・野口五郎の軌跡

 森山良子は歌い出しのサビを司会者マイクの横で歌唱。間奏はカットされたものの、歌割りはフェイドアウトのアウトロ以外フルコーラス。最後のサビは繰り返し1回、そこで半音上げ+テンポ上げのアレンジが入りました。

 三波春夫は4コーラスの楽曲ですが、ステージでの歌唱は冒頭と1番・3番のみでした。やや時間が押し気味だったようで、曲紹介をカットした跡が見えます。テンポもやや速くなっていました。(ステージレビュー→紅白歌合戦・三波春夫の軌跡

 

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