歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間＆構成表（第64回・2013年その5）

演奏時間＆構成表 5（第64回・2013年）

　演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。

各ステージ・補足

　泉谷しげるはまさかの初出場、代表曲「春夏秋冬」を生演奏。1972年発表時の原曲が2分48秒、紅白直後にあらためて発表された「春夏秋冬2014」レコーディング版が4分20秒。長い語りが入るこのステージは5分を超える長さでした。フルコーラスかと思いきや、2番の”きたないところですが”から始まるくだりはカット。通常の歌詞パートは2分半ほどで終了、あとは語り・コールがメインのサビ繰り返しが続きます。（本編レビュー）

　いきものがかりの「笑顔」は冒頭サビ後の間奏が一部カット、1番Aメロ2回目カット、2番は仕方ないとしてCメロまでもカット、当然のようにアウトロも大幅カット。かなり細切れな印象のある構成でした。それでも前回紅組トリ・この年もトリ2つ前なのでそこそこの演奏時間にはなっています。（本編レビュー）

　嵐は5回目出場でトリ前に進出、内訳は「Endless Game」1番→オリジナルの映像・ダンスパフォーマンス→「Breathless」歌い出し・1番・Cメロ・ラストサビ。「Breathless」は普通のアーティストならば、1曲でも長いくらいの演奏時間でした。（本編レビュー）

　松田聖子は飛天の間からの中継、紅白で13年ぶりに「あなたに逢いたくて～Missing You～」を歌います。「夢がさめて」はクリス・ハートとのデュエット、ゲスト歌手ではなくあくまで白組歌手としての扱いです。前者はイントロから1コーラス＋ラストフレーズ、後者はCメロ含む1コーラス半の歌唱。曲紹介が短め・演奏が終わらないうちに次の進行、相当時間が押している様子でした。（本編レビュー）

　髙橋真梨子は「桃色吐息」以来29年ぶりの出場ですが、実績・人気・歌唱力を兼ね備えていることもあって堂々の紅組トリでした。楽曲は紅白初歌唱の名曲「for you…」、見事な生演奏フルコーラスで紅組を締めくくります。アウトロだけがやや短めでした。（本編レビュー）

　4年連続白組トリ、SMAPはこの年も新曲2曲メドレーでした。「Mistake!」は1コーラスでサビからラストに入る構成、「Joy!!」は1番＋サビ3回繰り返し。非常に明るく盛り上がるステージでした。（本編レビュー）

　この年は究極の大トリとして、史上初の50回出場・紅白卒業を表明した北島三郎が「まつり」を歌います。フルコーラスはいつも通り、イントロがこれまでの紅白と比べて若干長め。アウトロは”まつりだまつりだ”のコーラスが入るなど、これまでのステージとは異なるアレンジでした。（本編レビュー）

第64回（2013年）・まとめ

演奏時間ランキング（企画コーナーは除外）

　4分以上のステージが10組ありましたが、2分10秒以下のステージも8組。前半と後半で演奏時間の落差が極めて大きい回でした。前半の全ステージ平均は2分22秒（6秒減少）、後半の平均は3分38秒（9秒増加）。全49ステージの平均は3分2秒（前年と同じ）。

複数曲歌唱のステージ

　複数曲歌唱は11組、前回特別出演を含めた数よりもさらに1組増加。中には2分台前半、1曲に絞れないから2曲にしたと思われる選曲もありました。

NHKホール以外のステージ

　会場外からの中継は、『あまちゃん』の北三陸（録画）以外ほぼ終盤に集中しています。

過去曲/カバー曲のステージ（新曲が含まれるメドレー除外）

　50ステージ中過去曲オンリーは13。前回より3つ減りました。この年は紅白で初めて歌われる過去曲が5曲存在しています。

フルコーラス歌唱（間奏・アウトロ・フェイドアウトは除く）

　フルコーラスは6から7に増加、福山雅治はメドレー内の1曲がフルコーラスという形でした。当然ながら後半、特に終盤に集中しています。