紅白歌合戦×ディズニーの歴史


 MISIAさんは今年16年ぶりに東京ディズニーシーとのコラボソングを発表、「君の願いが世界を輝かす」が支持を集めています。紅白歌合戦にディズニーのキャラクターが登場した例は過去にも多々ありますが、今回は初めて東京ディズニーシーとのコラボになります。なお当日は事前収録、MISIAはおそらく企画と本編で2回歌うことになるものと考えられます。

歴代紅白歌合戦×ディズニーコラボ

 さて、紅白歌合戦は平成以降ディズニーキャラクターの出演が増加しています。特に21世紀以降は定番の企画と言っていいくらいですが、ここで簡単にこれまでの歴史を振り返ることにしましょう。

第45回(1994年)

 紅白歌合戦のディズニー初登場は第45回(1994年)、前半の中間地点でした。白組5番手・堀内孝雄が高らかに「ありがとうございましたー!」と挨拶した直後、ドライアイス噴出と合わせてミッキーマウスミニーマウスが登場。「Mickey Mouse Our Shining Star ~輝くスター ミッキー・マウス~」と称するショーコーナーが始まります。

 男女のダンサーがミッキーマウス、ミニーマウスと踊る、ディズニーリゾートさながらのエンターテインメントショーが繰り広げられます。後半以降は人気キャラクターたちも総登場、脇でコーナーを楽しむ歌手の面々と絡む場面もありました。

 ショーコーナーの時間はおよそ2分ほど、紙テープ放出演出の後はすぐ次のステージ・森口博子「Let’s Go」に移ります。

第49回(1998年)

 この年はショーコーナーでなく紅組歌手のステージとして進行。5年ぶり紅白復帰の西田ひかる「ザッツ ディズニー ファンタジー」と称して、「星に願いを」「ミッキーマウスマーチ」「ハイホー」「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」「イッツ ア スモール ワールド」のメドレーを披露。いずれも紅白で初めて歌われた…と言いたい所ですが、「星に願いを」は第39回(1988年)にアカペラグループのタイム・ファイブが全英語詞でパフォーマンスしています。

 各キャラクターに大量のキッズダンサー動員で、非常に賑やかなステージでした。曲の題材になっている白雪姫メリー・ポピンズは、おそらくこの回が紅白で一番目立っていたかもしれません。

第51回(2000年)

 翌年のウォルト・ディズニー誕生100年&東京ディズニーシー開園決定を記念して、この回は初めて大々的に企画コーナーが組まれました。

 この年初出場の小柳ゆきが極めて高い歌唱力で「星に願いを」を一節披露後、セリからミッキーマウスが登場して挨拶。ベテラン陣7名の「SING SING SING」で聴かせ、モーニング娘。の面々と人気キャラクターがテンション高く「ROCK AROUND THE CLOCK」を踊り、タイトル通りグルーヴィーなDA PUMP「LET’S GROOVE」を披露した後に松田聖子がミニーマウスと一緒に「CONGA」のパフォーマンス。ラストは「MICKEY MOUSE MARCH」を、2000年当時に大流行したパラパラバージョンで一緒に踊るというステージでした。

 この年は全編英語詞で統一、見ごたえのある内容に仕上がっていましたが、よく考えるとディズニーと全く関係のない洋楽の選曲に最後はパラパラ導入で相当な詰め込み具合。当時の紅白らしいと言われれば、確かにその通りだと思います。

第62回(2011年)

 さて、この後は意外と期間が空いて第62回に11年ぶりのディズニー出演になりました。

 前半の目玉でもあった「マル・マル・モリ・モリ!」の直後に、『あしたを歌おう。~こどもスペシャル~』企画として開催。「星に願いを」「小さな世界」を、のメンバー中心にパフォーマンス。詳しい内容はこちらの本編レビューを参照してください。

 

第63回(2012年)

 2年連続のディズニーショー、この年は『歌で会いたい。特別企画~ドリームステージ~』として開催。「ビビディ・バビディ・ブー」「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」が紅白初披露になりました。関ジャニ∞PerfumeAKB48が各キャラクターとともに歌と踊りで共演しています。詳しい内容はこちらの本編レビューを参照してください。

第65回(2014年)

 『アナと雪の女王』が全世界で大ヒットしたこの年、紅白でも初めてピクサー映画が大々的に取り上げられます。神田沙也加だけでなくイディナ・メンゼルまで呼んで「生まれてはじめて」「Let It Go」をニューヨークから披露、NHKホールでは全歌手がそれに合わせて合唱するという演出でした。詳しい内容はこちらの本編レビューを参照してください。

 

第66回(2015年)

 『ザッツ・SHOWTIME ~星に願いを~』として開催。「”Wish”メドレー 星に願いを~夢はひそかに」と題して2曲をミュージカル風に踊ります。V6Perfumeが参加、さらに両組司会の井ノ原快彦綾瀬はるかのデュエットもありました。また、歴代のディズニー企画コーナーで唯一番組後半の21時台出演でもあります。詳しい内容はこちらの本編レビューを参照してください。

第70回(2019年)

 この年は初めてピクサー映画だけでコーナーが組まれました。出場歌手ではなく本家の歌手(中元みずきダイヤモンドユカイ中村倫也木下晴香)を呼んで、「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」「君はともだち」「ホール・ニュー・ワールド」をパフォーマンスします。詳しい内容はこちらの本編レビューを参照してください。

第71回(2020年)

 コロナ禍で無観客という制約を逆手に取り、史上初めて東京ディズニーリゾートからのパフォーマンスとなりました(事前収録)。「星に願いを」「ホール・ニュー・ワールド」「小さな世界」が披露されています。詳しい内容はこちらの本編レビューを参照してください。

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