演奏時間&構成表 2(第55回・2004年)
演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。
曲順 | 楽曲 | アーティスト | 演奏時間 構成 |
フル再生時間 構成 |
13(紅7) 紅前半7 |
QUINCY | BoA | 2分21秒 1コーラス半+サビ |
3分48秒 2コーラス半+サビ |
14(白7) 白前半7 |
Carry On | EXILE | 3分4秒 冒頭+1コーラス+サビ |
4分52秒 冒頭+2コーラス+サビ |
15(紅8) 紅前半8 |
冬の童謡~メリークリスマス& ハッピーニュー2005年~ |
後藤真希&松浦亜弥 | 3分55秒 5曲 |
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ママがサンタにキッスした | 0分30秒 1コーラス |
約2分40秒 2コーラス |
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風も雪も友達だ | 0分15秒 1番前半 |
約2分0秒 2コーラス+ラスト |
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奇跡の香りダンス。 | (松浦亜弥ソロ) | 0分33秒 ラストサビ |
4分24秒 2コーラス半 |
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手を握って歩きたい | (後藤真希ソロ) | 0分34秒 サビ |
4分32秒 冒頭+2コーラス+サビ3 |
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お正月 | 1分17秒 2コーラス |
約1分20秒 2コーラス |
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16(白8) 白前半8 |
ココロオドル | nobodyknows+ | 2分58秒 冒頭+2コーラス+サビ |
4分14秒 冒頭+2コーラス半+サビ |
17(白9) 白前半9 |
納沙布みれん | 美川憲一 | 3分1秒 2コーラス |
4分37秒 3コーラス |
18(紅9) 紅前半9 |
恋文 | Every Little Thing |
2分58秒 1コーラス+サビ |
5分1秒 2コーラス+サビ2 |
19(白10) 白前半10 |
ロコローション | ORANGE RANGE | 3分22秒 2コーラス+サビ |
3分17秒 2コーラス+サビ |
20(紅10) 紅前半10 |
ANGELUS -アンジェラス- | 島谷ひとみ | 2分40秒 1コーラス半 |
4分15秒 2コーラス半 |
21(白11) 白前半11 |
One Night Carnival | 氣志團 | 3分18秒 2コーラス |
4分58秒 2コーラス+ラスト |
22(紅11) 紅前半11 |
河内おとこ節 | 中村美律子 | 2分43秒 2コーラス |
4分19秒 3コーラス |
23(白12) 白前半12 |
マイ・ウェイ | 布施 明 | 3分14秒 1コーラス+サビ |
4分8秒 2コーラス+サビ |
24(紅12) 紅前半12 |
人生いろいろ | 島倉千代子 | 3分21秒 2コーラス+サビ |
3分51秒 2コーラス+サビ2 |
25(企1) | 上を向いて歩こう | 出場歌手全員 | 2分40秒 1コーラス半 |
3分8秒 1コーラス半(原曲) |
26(白13) 白前半13 |
そして、神戸 | 前川 清 | 2分40秒 2コーラス+サビ |
2分55秒 2コーラス+サビ |
27(紅13) 紅前半13 |
涙そうそう | 夏川りみ | 2分59秒 2コーラス |
4分18秒 2コーラス半 |
各ステージ・補足
BoAはこの時期「メリクリ」が大ヒット中ですが紅白だと少し時期外れ、1つ前のシングル表題曲「QUINCY」でダンスメインのパフォーマンス。髪型が前年までと大きく変わっています。1コーラス半、イントロ・間奏・アウトロカットあり。ただラストサビの歌詞はカット無し、その意味で考えると思いのほか短い演奏時間になったと考えて良いかもしれません。
EXILEはコマーシャルソングとしてヒットした「Carry On」。ダンス対決と銘打っていましたが、この曲は歌で聴かせる要素も多めです。間奏カット無しで普通に1コーラス半歌唱、演奏時間もごくごくノーマルな3分前後でした。
松浦亜弥&後藤真希は紅白史上前代未聞意味不明、クリスマスやお正月の童謡と持ち歌を混ぜたメドレーでした。童謡3曲は原曲も何もないので、なんとなくの状況です。イントロは「もろびとこぞりて」です。「奇跡の香りダンス。」はラストサビパート、「手を握って歩きたい」は冒頭もしくはラストのサビ歌詞。「お正月」演奏までの間奏は、オリジナル曲扱いで1曲ごとの計測からは除外しています。観客席からはファンの合いの手あり、「お正月」でコールが入るのはテレビだとおそらくこの紅白が唯一ではないでしょうか。(ステージレビュー→紅白歌合戦・松浦亜弥の軌跡)
nobodyknows+は5MCの掛け合いが心地よい「ココロオドル」をパフォーマンス。2コーラスはフル、その後もサビのパートはしっかり残っていました。
美川憲一は14年連続でついに前半に回されましたが、豪華ステージは健在。この年は「納沙布みれん」ということで、ハマナスをイメージした電飾衣装でした。1番と3番の2コーラス。もちろんイントロや間奏など歌以外のアレンジはオリジナルとほど遠い内容です。
Every Little Thingはバラードの「恋文」を歌唱。2年前の「UNSPEAKABLE」同様、この曲もシングルとして発売されたばかりでオリコン初登場1位獲得作品でした。構成はサビの途中で1番から2番に移行、ラストサビは2回あるうち後半のみの歌唱です。(ステージレビュー→紅白歌合戦・Every Little Thingの軌跡)
ORANGE RANGEは沖縄市空港通りのイベント会場から生中継、「花」「ミチシルベ~a road home~」もある中で選曲されたのはもっともNHKらしくない歌詞の「ロコローション」でした。NHKホールからの出場ではないものの、この年もっともヒットしたアーティストであることを考えると絶対に外せない存在でもありました。ステージはライブ会場だけあって、完全生演奏フルコーラス。(ステージレビュー→紅白歌合戦・バンド出場歌手の歴史)
島谷ひとみは前ステージの中継明けすぐに演奏開始、THE THRILLのパフォーマンスがイントロ前に加わります。「ロコローション」も夏の曲ですが、「ANGELUS -アンジェラス-」も南米の熱帯地域を感じさせるラテンミュージック。1コーラス半ですが、イントロ間奏など歌以外のカットはかなり多め。曲調もあって、若干の慌ただしさを感じるステージでもありました。
波田陽区と青木さやかがギター侍のネタで一旦繋ぎます。一応「ギター侍のうた」はネタだけでなくCDもヒット、この年のブレイク芸人でした。2ネタと締めの間に、青木さんの持ちネタを入れる展開。終わり際に1分ちょっととは言っていましたが、一応1分56秒なのでそれなりの時間は与えられています。
ただ面白さという点では、間違いなく氣志團「One Night Carnival」の過去の紅白オマージュステージの方が上回っていたのではないかと思われます。当時テレビ初出演でしたが、既にライブでは人気沸騰していました。2コーラスですがAメロ台詞パートは原曲と若干異なる内容、また1番Aメロ後半はカットになっています。2番も終盤の台詞パート以降カット、そのため演奏時間は意外に長くありません。なおオープニングSEのCOMPLEX「BE MY BABY」は未計測、これを含めると演奏時間は3分39秒になります。(ステージレビュー→紅白歌合戦・バンド出場歌手の歴史)
もう紅白で飽きるほど歌っている中村美律子「河内おとこ節」はついに5回目歌唱ですが、この年は2階ステージで着物でなく生脚を露出した軽装での歌唱。他の回とは大きく異なる演出です。流石組のダンスは振付だけでなく、コールもものすごく大袈裟でした。構成はいつも通り1番と2番の2コーラス、あとは2年前までと比べて少しキーを下げています。
布施明は紅白で32年ぶりに歌う「MY WAY」。弦楽器の演奏が加わるなど、当時と比べて編曲がかなり豪華になっています。伸びのある歌声はまさしく圧倒的で、前半トリ前ではなく全体の大トリの方が明らかにしっくりくる凄まじい名演でした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・布施明の軌跡)
島倉千代子は8年ぶりの紅白復帰、芸妓姿で「人生いろいろ」を歌います。ただこの8年の間に大病もあって、キーを下げるだけでなく声量もかなり落ちていました。ただ観客席の手拍子・紅組歌手の応援は過去2回と比べても明らかに大きめです。構成はこれまで歌った時とほぼ同様でした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・島倉千代子の軌跡)
新潟県中越地震の被災者にエールを贈る目的で、この年は「上を向いて歩こう」のステージがありました。第51回とは異なりこの年は階段状の舞台に全歌手集合、ソロパートやハモリ無しで全員が手拍子をしながら歌う演出になっています。構成は間奏無しフルコーラス、2番の入りで歌詞を間違えた歌手が複数いた模様です。
奇しくもこの時期放送された連続テレビ小説は、阪神・淡路大震災の震災遺児がメインの話であった『わかば』でした。この流れで前川清は9年ぶりに「そして、神戸」を歌唱、ゴスペラーズをコーラスに従えています。短い曲であることもあって、過去2回同様この年もフルコーラスのステージでした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・前川清の軌跡)
前半ラストは「北国の春」以来の3年連続紅白歌唱となった「涙そうそう」、夏川りみが歌います。この年はウチナーグチの歌詞無し、標準語間奏短めの2コーラス。前半終了の時間が迫っていることもあったでしょうか、過去2回と比べてややあっさりした内容です。
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