歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間&構成表(第39回・1988年その1)

 昭和最後の紅白歌合戦は自粛モード真っ只中。ステージの合間にはタレントの応援出演どころかハーフタイムショーまで全く無し、ちょっとしたゲストのパフォーマンスが2, 3あった程度でした。ただ内容は前年よりもむしろ派手で、長尺のステージや新機軸と思わせる事象も発生。バブル経済ということもあって、出場歌手の衣装が全体的に派手なことも特筆されます。

 

演奏時間&構成表 1(第39回・1988年)

 演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。

曲順楽曲アーティスト演奏時間
構成
フル再生時間
構成
1(紅1)Witches中山美穂2分54秒
2コーラス+サビ
3分53秒
2コーラス半+サビ
2(白1)光GENJI ’88メドレー光GENJI3分55秒
ガラスの十代0分53秒
冒頭、Cメロ前半
3分40秒
冒頭+2コーラス半
パラダイス銀河1分7秒
サビ2回、間奏
4分47秒
冒頭+2コーラス+サビ
Diamondハリケーン1分11秒
Aメロ一部、サビ、アウトロ
5分3秒
2コーラス+サビ
剣の舞0分39秒
Bメロ+サビ
3分54秒
2コーラス+ラスト
3(紅2)Marrakech
~マラケッシュ~
松田聖子2分56秒
1コーラス半+サビ
3分56秒
2コーラス半+サビ
4(白2)じれったいね少年隊3分4秒
1コーラス半+ラスト
4分29秒
2コーラス半+ラスト
5(紅3)MUGO・ん…色っぽい工藤静香2分31秒
1コーラス半
3分55秒
2コーラス半
6(白3)DAYBREAK男闘呼組2分32秒
冒頭+1コーラス半
3分51秒
2コーラス半
7(紅4)I MISSED “THE SHOCK”中森明菜3分6秒
2コーラス半
4分10秒
2コーラス半
8(白4)あぁ、グッと近藤真彦3分3秒
2コーラス
5分3秒
3コーラス
9(紅5)快盗ルビイ小泉今日子2分38秒
冒頭+1コーラス+サビ
4分8秒
冒頭+2コーラス
10(白5)素直にI’m Sorryチェッカーズ3分1秒
冒頭+1コーラス半
4分39秒
冒頭+2コーラス半
11(紅6)祝い酒坂本冬美2分36秒
2コーラス
4分9秒
3コーラス
12(白6)北緯五十度細川たかし2分39秒
2コーラス
4分22秒
3コーラス
13(紅7)すずめの涙ケー・ウンスク2分32秒
1コーラス半
4分32秒
2コーラス半
14(白7)ガキの頃のように堀内孝雄2分49秒
1コーラス半
4分21秒
2コーラス+サビ
15(紅8)男なら松原のぶえ3分3秒
2コーラス
4分49秒
3コーラス
16(白8)さよなら橋新沼謙治2分44秒
1コーラス+サビ
4分39秒
2コーラス+サビ
17(紅9)だってしょうがないじゃない和田アキ子3分4秒
2コーラス
4分18秒
2コーラス+サビ
18(白9)酒よ吉 幾三2分16秒
2コーラス
4分7秒
3コーラス半

各ステージ・補足

 デビュー4年目で初出場の中山美穂がトップバッター。「C」でデビューした1985年はともかく、前々年と前年は出場でも全くおかしくない人気・実績を残していました。「You’re My Only Shinin’ Star」「人魚姫」が大ヒットしている中で、歌唱曲は当時の最新シングル「Witches」。演奏前に「ツイてるねノッてるね」を元にした登場曲が付加されています。2コーラス、プラス間奏無しでラストサビ。なおこの年このステージから、一部生演奏ではない事前録音が初めて導入となりました。(ステージレビュー→紅白歌合戦・中山美穂の軌跡

 この年大フィーバーを巻き起こした光GENJIは、なんと4曲メドレーという特別扱い。内訳は「ガラスの十代」イントロ・歌い出し→「パラダイス銀河」冒頭サビ→「Diamondハリケーン」イントロ後半・1番Aメロ中盤→「ガラスの十代」間奏・Cメロ前半→「Diamondハリケーン」サビ→「剣の舞」1番Bメロ・2番サビ・間奏冒頭→「パラダイス銀河」ラスト間奏後半・サビ→「Diamondハリケーン」アウトロでした。平成以降紅白でメドレーを歌う機会は増えましたが、複数曲をこういった細切れの形で披露する例は他にほとんどありません。(ステージレビュー→紅白歌合戦・光GENJIの軌跡

 松田聖子は前回に続いてバンド仕様のステージ、コーラスまでつく豪華な編成です。1番フルコーラスから英語詞のCメロ、そこから間奏→サビ2回繰り返しという構成でした。9年連続出場、本来なら紅組2番手はあまりにも早すぎる曲順です。

 少年隊はダンサブルに「じれったいね」をパフォーマンス。イントロは冒頭10秒カット、1番終わりの間奏を経てCメロに移る構成です。アウトロはほんの数秒カットあり。この曲も事前録音の歌入りテープを使用、当然ながら原曲より速い遅いも特にありません。

 工藤静香はこの年大ヒットを連発、堂々の紅白初出場となりました。「MUGO・ん…色っぽい」は冒頭フレーズから1コーラス、1番ラストはカットの状態で間奏(無音セリフあり)に移行。ラストサビはCメロ無しで、最後に例のフレーズで締め。

 男闘呼組はこの年デビュー「DAYBREAK」が大ヒット。本来なら文句なしの初出場ですが、実際は先輩・田原俊彦の辞退による代役としての出演でした。サポートも加えて堂々の生演奏、イントロ無しのサビ後半から始まる紅白オリジナルのアレンジとなっています。1番→間奏無しCメロ→サビという構成でした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・バンド出場歌手の歴史(怒涛の1980年代編)

 中森明菜はもっともリリース時期が近かった「I MISSED “THE SHOCK”」を歌唱。1番フル、2番はAメロ1回目カット、ラストも半分ほどがカットされています。ただアイドル系中心の前半各5組では実質もっとも長い演奏時間、流石の貫禄と言うべきでしょうか。(ステージレビュー→紅白歌合戦・中森明菜の軌跡

 近藤真彦の「あぁ、グッと」はかなり派手なマジックを披露、これも紅白始まって以来の大がかりな演出でした。そのため間奏は2番と3番の間にある長い方が採用されています。歌は1番と3番の歌唱、サビはグッともうひと押しのラストパートがカットでした。

 小泉今日子はゲストのマジックからそのまま演奏で始まる演出、放送当時の最新曲「快盗ルビイ」の1コーラス+サビを歌唱。間奏無し・ラストのスキャット大幅カットが、演奏時間の短さに繋がっています。(ステージレビュー→紅白歌合戦・小泉今日子の軌跡

 チェッカーズはこちらも放送当時の最新曲「素直にI’m Sorry」を披露。冒頭サビ含む1コーラス半を生演奏。アウトロが若干カット気味でした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・チェッカーズの軌跡

 上海雑技団のショーを経て、ポップスゾーンから演歌ゾーンに移ります。そのトップバッターを飾るのはデビュー2年目・期待の新人坂本冬美でした。近年の紅白でも時々歌っている「祝い酒」、1番と3番を歌います。

 細川たかしは数ある名曲の中でも特にキーが高い「北緯五十度」、紅白ではそれより更に高いキーでの歌唱でした。構成は1番と3番の2コーラス。熱唱のステージですが、それ以上にスパンコールがギラギラし過ぎているタキシードが気になります。

 ケー・ウンスクは紅組初の韓国出身歌手、有線を中心に大ヒットしていました。「すずめの涙」を、涙を堪えながら歌い切ります。ただ1コーラスが長いこともあって、1番+間奏無しのラストサビという構成だったのが惜しい所です。

 堀内孝雄谷村新司に続くアリスからの初出場。演歌と呼ばれることも多いですが、当時は大人の歌謡曲と標榜されていました。「ガキの頃のように」の1番と2番Bメロ+サビを歌唱。(ステージレビュー→紅白歌合戦・堀内孝雄の軌跡

 松原のぶえはどっしり構えた演歌らしい演歌「男なら」を着物姿で熱唱。1番と3番の歌唱でした。

 新沼謙治は前年のヒット曲「津軽恋女」を作曲した大倉百人が歌詞も提供した「さよなら橋」。1番はサビのメロディー1回のみですが、2番サビ後半を自然に1番のように歌います。それプラスラストサビ歌唱、という構成でした。

 和田アキ子はこの年も紅組司会、前回はトリでしたが今回は番組中盤での出演です。「だってしょうがないじゃない」を小気味良いテンポとダンディーな衣装で2コーラス、ただ間奏・アウトロはややカット気味でした。なおこの曲がヒットしたのはどちらかと言うと紅白のオンエア以降で、結果翌年も歌唱曲として選ばれる形になっています。

 吉幾三はこちらも翌年にまたがる大ヒット曲「酒よ」を歌唱。1コーラスが短いにも関わらず構成は1番と3番(ラストフレーズ繰り返しあり)のみ、ヒットの割に演奏時間は随分短いという印象もありました。

 

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