演奏時間&構成表 4(第43回・1992年)
演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。
曲順 | 楽曲 | アーティスト | 演奏時間 構成 |
フル再生時間 構成 |
35(白17) 白後半8 |
雪國 | 吉 幾三 | 2分28秒 2コーラス |
4分32秒 3コーラス+サビ |
36(紅17) 紅後半8 |
雪中花 | 伍代夏子 | 2分47秒 2コーラス |
4分42秒 3コーラス |
37(白18) 白後半9 |
兄弟船 | 鳥羽一郎 | 2分10秒 2コーラス |
3分38秒 3コーラス |
38(紅18) 紅後半9 |
愛冠岬 | 松原のぶえ | 2分12秒 1コーラス+サビ |
4分23秒 2コーラス+サビ |
39(紅白19) 紅白後10 |
都会の天使たち | 堀内孝雄 ケー・ウンスク |
3分13秒 1コーラス+サビ |
5分27秒 2コーラス+サビ |
40(紅20) 紅後半11 |
遣らずの雨 | 川中美幸 | 2分35秒 2コーラス |
3分23秒 2コーラス+サビ |
41(白20) 白後半11 |
男と女の破片 | 前川 清 | 3分6秒 2コーラス |
3分59秒 2コーラス+サビ |
42(紅21) 紅後半12 |
めちゃくちゃに 泣いてしまいたい |
工藤静香 | 2分58秒 1コーラス+サビ |
5分1秒 2コーラス+サビ |
43(白21) 白後半12 |
フェアウェル・メドレー | チェッカーズ | 4分55秒 5曲 |
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ギザギザハートの子守唄 | 0分41秒 1コーラス |
2分56秒 4コーラス |
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涙のリクエスト | 0分33秒 サビ |
3分45秒 冒頭+2コーラス |
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星屑のステージ | 0分33秒 サビ |
4分3秒 冒頭+2コーラス |
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I Love you, SAYONARA | 1分21秒 1コーラス |
5分1秒 2コーラス |
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Present For You | 1分43秒 1コーラス |
5分18秒 2コーラス |
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44(紅22) 紅後半13 |
恋螢 | 小林幸子 | 3分18秒 2コーラス |
3分48秒 2コーラス+サビ |
45(白22) 白後半13 |
君がいるだけで ~紅白バージョン~ |
米米CLUB | 5分44秒 2曲 |
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君がいるだけで | 3分41秒 冒頭+2コーラス+Cメロ |
4分42秒 冒頭+2コーラス半 |
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なんちゅうこというの | 2分4秒 3コーラス |
1分17秒 1コーラス半(配信分) |
各ステージ・補足
ドリカムが相撲部屋を舞台にした連続テレビ小説『ひらり』の主題歌「晴れたらいいね」を歌った後、力士たちが大勢登場。伊東四朗が扮する親方がデンセンマンに変身して電線音頭を披露、この年は前例がないほど民放バラエティ番組を模した応援が目立ちます。
その後は演歌ステージ、まずは吉幾三が初出場以来6年ぶりに紅白で「雪國」を歌唱。この年も2コーラスですが、3番ではなく2番の歌唱でした。時間が無いのかアウトロがかなり短縮気味、演奏時間は6年前より15秒も短いです。
伍代夏子は3年連続出場、和服の似合う演歌歌手というポジションが板についてきました。打掛をうまく着こなす姿が美しいです。歌は同じ雪をテーマにしていますが、こちらはこの年発表のヒット曲「雪中花」。1番と2番の2コーラス歌唱、こちらもアウトロ短めです。
鳥羽一郎は山川豊の復帰で初の兄弟同時出場を実現、というわけで歌も初出場以来7年ぶりの「兄弟船」です。後年に何度も紅白で歌う際は大漁旗など何かしらのパフォーマンスがついてきますが、まだ当時はバックに何もない演出でした。1番と3番の歌唱ですがここもアウトロ短めで演奏時間20秒減、更に次の曲の演奏開始とも被ってます。(ステージレビュー→紅白歌合戦・鳥羽一郎の軌跡)
松原のぶえは北海道の東部・厚岸地方のご当地ソング「愛冠岬」。1コーラスが長いため、1番歌唱後は間奏無しでラストサビに移動。しかも最後のフレーズ繰り返しまでカットされる冷遇っぷりでした。吉さんから始まる4ステージは時間調整の意味合いも強そうで、極力カットできる部分はカットしている状況です。
2年前にも騒がしかった吉本興業の漫才師3組に桂三枝師匠が登場、どんどん時間が押していきます。最後にジミー大西が出てきて終了、紅組白組対決要素の強い応援でした。その後に紅白始まって以来の合同ステージ、堀内孝雄とケー・ウンスクが「都会の天使たち」をデュエット。2コーラスもしくはフルで聴きたい所でしたが、1コーラスが長いため残念ながら間奏無しの1コーラス+サビ。演奏開始のタイミングもやや早く、この時点で相当時間が押している様子です。(ステージレビュー→紅白歌合戦・堀内孝雄の軌跡)
仮装大賞やデンセンマンあたりで相当時間押しているはずですが、またまたインターバルで愛媛県今治市の継獅子披露のコーナー。パフォーマンス後のやり取り含めて、約3分ほど使ってます。その後は川中美幸が9年ぶりに紅白で「遣らずの雨」を歌唱。着物ではなくドレス姿での歌唱でした。2コーラス構成は前回と同様、体調は当時よりはるかに良いので普通に熱唱のステージです。
前川清はソロ転向後のヒット曲「男と女の破片」を歌唱。2コーラス、当時は演歌ではなく歌謡曲・アダルトミュージックという雰囲気でした。2コーラス歌唱ですが、前回と同様テンポかなり速め。演奏開始も前のステージと被っていて、とにかく慌ただしいです。(ステージレビュー→紅白歌合戦・前川清の軌跡)
工藤静香は過去2回と比較して大幅に遅い時間帯での出演、三拍子のバラード「めちゃくちゃに泣いてしまいたい」を熱唱します。1コーラス半構成は、いわゆるテレビサイズと言って良いでしょうか。
歴代の紅白歌合戦でもっとも盛り上がったと言っても過言ではないチェッカーズのラストステージ、「ギザギザハートの子守唄」1コーラス→「涙のリクエスト」サビ→「星屑のステージ」サビ→「I Love you, SAYONARA」1コーラス(Aメロ前半のみ、サビ一部カット)→ラストシングル「Present For You」1番Aメロ前半・Bメロ・サビ日本語英語1回ずつ、という構成でした。この年のファンがどれだけ熱狂的だったかは、リンク先の記事を見てもらえればよく分かると思います。(ステージレビュー→紅白名言集解説・55~正真正銘・ラストステージ~)
チェッカーズの興奮醒めやらぬ中、登場したのは62500個もの電球を装備した巨大衣装姿の小林幸子。ただ本番は頭につけた被り物と真ん中の部分しか光らず、大失敗に終わりました。歌は自身が作詞作曲を担当した「恋螢」2コーラス。最後は繰り返しのラストフレーズを貯める形で披露、一応衣装だけでなく歌にも見せ場のあるステージではありました。
大がかりなセット交換のため白組陣が場を繋げた後、1992年で一番ヒットした米米CLUBの「君がいるだけで」。これまではオファーがあっても辞退と思われるグループだったので、この年の紅白に彼らを出演させることが出来たのは非常に大きな出来事でした。「君がいるだけで」を最後のサビ繰り返し以外フルコーラス(2番サビはラストで歌うサビの歌詞に変更)…と思いきや突然のソーリーソング発動。「なんちゅうこというの」の演奏はライブもしくはテレビ出演時のみ、言うまでもなくこの紅白限定のアレンジです。良い意味で「君がいるだけで」の余韻をぶち壊しにする、これぞ米米のライブというステージをお茶の間に見せつけていました。(ステージレビュー→紅白歌合戦・米米CLUBの軌跡)
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