歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間&構成表(第31回・1980年その2)

演奏時間&構成表 2(第31回・1980年)

 演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。

曲順楽曲アーティスト演奏時間
構成
フル再生時間
構成
19(白10)魅惑・シェイプアップ内山田洋と
クール・ファイブ
2分27秒
1コーラス半
3分31秒
2コーラス
20(紅10)来夢来人小柳ルミ子2分32秒
1コーラス+1コーラス半
4分41秒
2コーラス+2コーラス
21(白11)さすらい派新沼謙治2分27秒
1コーラス半
4分15秒
2コーラス半
22(紅11)南風太田裕美2分0秒
1コーラス半
3分23秒
2コーラス半
23(白12)愛よその日まで布施 明2分4秒
1コーラス+ラスト
4分54秒
2コーラス+ラスト
24(紅12)美しい夏桜田淳子2分25秒
冒頭+1コーラス半
3分25秒
冒頭+2コーラス
25(白13)湯沢旅情加山雄三2分11秒
2コーラス
3分44秒
3コーラス
26(紅13)夢枕研ナオコ2分19秒
2コーラス
3分35秒
3コーラス
27(白14)恋はお洒落にフランク永井2分47秒
2コーラス
4分17秒
2コーラス半
28(紅14)女がひとり島倉千代子2分48秒
2コーラス
4分53秒
3コーラス
29(白15)ポートピアゴダイゴ2分50秒
2コーラス
4分42秒
3コーラス
30(紅15)麗華の夢ジュディ・オング2分15秒
1コーラス半
3分58秒
2コーラス半
31(白16)ラ・クンパルシータ菅原洋一2分21秒
2コーラス
(詳細不明)
32(紅16)津軽あいや節金沢明子2分6秒
1コーラス
3分50秒
3コーラス
33(白17)ほたる草細川たかし2分2秒
2コーラス
3分24秒
3コーラス
34(紅17)鴎という名の酒場石川さゆり2分14秒
2コーラス
3分52秒
3コーラス
35(白18)風雪ながれ旅北島三郎2分59秒
2コーラス
4分33秒
3コーラス
36(紅18)大阪しぐれ都はるみ2分19秒
2コーラス
4分2秒
3コーラス

各ステージ・補足

 内山田洋とクール・ファイブはムード歌謡の概念をぶっ飛ばすような英語詞全開の楽曲、ゴダイゴの制作陣による楽曲提供で資生堂CMソングでした。初出場以来11年ぶりのバンドスタイルで歌唱、1コーラスと最後の英語を含む歌詞で締める構成です。(ステージレビュー→紅白歌合戦・内山田洋とクール・ファイブの軌跡

 小柳ルミ子の「来夢来人」はAメロ+Bメロ+サビの2コーラスとCメロ+サビの2コーラス構成、紅白は前半1コーラスと後半1コーラス+半音上げサビの歌唱でした。ド派手な衣装から早替え、いわゆるダンシング・ルミ子最初のステージですが、それに合わせるかのようにテンポも原曲より少し速くなっています。(ステージレビュー→紅白歌合戦・小柳ルミ子の軌跡

 新沼謙治は11組目にしてようやく白組初の演歌らしい演歌です。1番と2番中盤からの1コーラス半構成、間奏はほぼ全カットでした。

 太田裕美は「南風」を歌唱、なんと紅白史上初のローラースケートを履いてのステージでした。若干テンポ速めの1コーラス+間奏+サビ、歌唱時間は意外にもかなり短めです。

 布施明「愛よその日まで」も紅白史上初のアニメソング歌唱、ギターを弾きながらのステージです。1コーラスとラストのフレーズ2回繰り返し、こちらも意外な歌唱時間の短さ。(ステージレビュー→紅白歌合戦・布施明の軌跡

 桜田淳子は歌い出しが一瞬曲紹介と被るハプニングがありました。歌は冒頭+1コーラス半、サビを3回歌う構成になっています。(ステージレビュー→紅白歌合戦・桜田淳子の軌跡

 加山雄三は越後湯沢を舞台にした「湯沢旅情」を2コーラス、1番・3番の歌唱です。冒頭で青大将こと田中邦衛が応援で登場しましたが、その時にBGMで流れた「マイ・ウェイ」は演奏時間に含めません。(ステージレビュー→紅白歌合戦・加山雄三の軌跡

 研ナオコはダンサブルに「夢枕」を1番・3番の2コーラス、中島みゆき提供曲以外を紅白で歌うのはこの回が初でした。バックダンサーで盛り上げるステージということもあって、演奏テンポは原曲より速めです。

 フランク永井はこの年発表の「恋はお洒落に」を2コーラス。女性パートはなんと4人のダンサーにリレー方式で歌わせる、他ではまず見られないような構成でした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・フランク永井の軌跡

 島倉千代子は比較的1コーラス長めの演歌でしたが、1番と2番の2コーラス。したがって歌唱時間もやや長めです。(ステージレビュー→紅白歌合戦・島倉千代子の軌跡

 ゴダイゴは翌年開催の神戸ポートピア博テーマソング「ポートピア」を歌唱。歌詞部分はカット無しでほぼフルコーラス、あまりそうは聴こえませんがテンポはかなり速めでした。なお原曲はアウトロが1分近くありますが、ステージでは当然ほぼカットです。(ステージレビュー→紅白歌合戦・バンド出場歌手の歴史

 ジュディ・オングはダンサーのドレスに書道家が文字を書くという謎演出ステージでした。歌は1番+Cメロ+ラストサビ。

 菅原洋一はタンゴの名曲「ラ・クンパルシータ」ですが、アーティストによって構成がかなり異なるので詳細は不明とします。アルゼンチンで作られた楽曲、紅白は日本語ゼロの原語歌唱でした。

 金沢明子の「津軽あいや節」も歌詞・構成などおそらく歌手によって異なると思いますが、ここでは本人歌唱の音源を原曲とします。ステージは1コーラスをかなり伸ばし気味に歌う、まさに民謡歌手ならではといった歌唱です。

 細川たかしは1番と3番、演歌ステージにおける定石通りの内容でした。

 石川さゆりは1番と2番の歌唱。原曲より少しテンポ速めです。

 計7回紅白で歌われた北島三郎「風雪ながれ旅」は、この年が初歌唱でした。1番と3番の歌唱、間奏少しカットでアウトロも短めですが、演奏時間はこの回の紅白でも長い部類です。ただ他の年と一番違うのは、やはり紙吹雪が全く無いことでしょう。

 都はるみの「大阪しぐれ」は日本作詩大賞・日本レコード大賞最優秀歌唱賞受賞。翌年もヒットしてミリオンセラーも達成しますが、紅白での歌唱はこの回のみです。1番と3番の歌唱、なぜかテンポが原曲よりやけに速め。実際のヒット規模と比べて、紅白での扱いがかなり悪いようにも感じます。(ステージレビュー→紅白歌合戦・都はるみの軌跡

 

 

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